ベルギーのアントワープに所属している三好が活躍しているという記事を読んだ。三好は２０１９年８月にアントワープにレンタルで加入。完全移籍となり今季で４シーズン目。過去３シーズンは怪我などの影響もあり、１４試合、１８試合、２５試合と毎年出場機会を増やしているものの、準主力だったし、ゴール数はせいぜいシーズンで１、２ゴールである。
それが今季は開幕から第８節まで１試合を除き先発。そしてアントワープは開幕から８連勝である。アントワープはこれまでベルギーリーグで優勝したこともない中堅クラブ。どうして急に強くなったかといえば、マルク・ファン・ボメルが今季の監督に就任したからだろう。
ファン・ボメルはここまでの監督としてのキャリアは大した成功はしていない。まずサウジ代表とオーストラリア代表のアシスタントコーチを務めた。これは舅殿のファン・マルワイクの依頼からだ。その次にPSV, ウオルフブルグ、UAE代表のアシスタントコーチなどをしたが、どこもせいぜい１シーズン半程度で解任されている。
今季からアントワープの監督に就任。オランダ、ブンデスと比べれば格落ちなのかも知れないが、それでも８連勝は立派。PSV時代には堂安を好んで起用していた。ファン・ボメルがいなくなってから堂安も出番が激減。PSVを退団するきっかけにもなった。
そして三好の起用である。どうやらファン・ボメルはフィジカルがあるゴリゴリのウイングタイプよりも、スキルのある堂安や三好のようなタイプを好むようだ。もちろん三好の活躍、チームへの貢献も高いのだろうが、さほどスーパーな選手でもない三好を好んで起用するからには、ファン・ボメルの好みもあるのだろう。
だから仮にファン・ボメルが監督でなくなれば三好も出番が激減する可能性もある。
三好の庇護者のファン・ボメル。