サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

南野のリバプールでの最適位置

2020-07-26 07:57:31 | 日記

Web SPORTIVAに田嶋コウスケ氏の南野のリバプールでのポジション争いについてのコラムが出ていた。要点は2つ。1つ目は南野は4-3-3の場合のフィルミーノのCFとしてのバックアッパー。2つ目はフィルミーノが不在の場合の4-4-2にして、セカンドストライカーかトップ下。この2つが南野が活躍できるオプションであると解説している。

 

つまりサラー、マネ、フィルミーノには勝てないし、どんなフォーメーションであれフィルミーノが不在の場合のバックアッパーでなければ試合に出られないということである。こんなことはリバプールに加入する前から分かっていたことだし、それを承知で南野は移籍してきたのだろう。この強力3トップとポジション争いをして勝てると考えていたのであれば、あまりにもお気楽である。

 

また他にもいい選手がいるし、新規にヴェルナーのようなすごい選手が加入してくることもある。リバプールは3トップの誰かが欠けると攻撃力が半減するので、代替となる主力になれる選手が欲しいところだろう。しかしいい選手であればあるほど、バックアッパーとしては加入したくない。リバプールの悩みはないものねだりである。

 

PSGの前線はイカルデイ、ムバッペ、ネイマール、デイマリアがファーストチョイスである。ドラクスラー、サビオラはあくまでのセカンドチョイスである。いい選手だがあくまでのセカンドチョイスというかバックアッパーの選手は、クラブ内での立ち位置が難しい。


フランスカップ決勝

2020-07-25 08:40:06 | 日記

フランスカップ決勝でPSGがサンテティエンヌを1-0で下し優勝した。リーグ1は4月30日打ち切られているので、3か月ぶりの公式戦である。これがFAカップとスペイン国王杯の決勝だったらもっと注目されるのだろうが、フランスカップ決勝なんて地味だし、そういう試合もあるんだあくらいの注目度である。

 

さてPSGの1点はムバッペがワンツーを絡めて高速ドリブルで突破してシュート。GKがはじいたところをネイマールが押し込んだゴールである。あのムバッペのドリブルは世界一だろうね。とにかく速い、速い。あんな正確な高速ドリブルをできる選手はムバッペだけだろう。メッシよりも速い。

 

PSGのフォーメーションは4-4-2で、前線は2トップにイカルデイ、ムバッペ。サイドハーフにネイマールとデイマリアという夢のような布陣である。ムバッペが悪質なタックルで負傷交代して、相手にもレッドが出てPSGは前半30分くらいから数的有利だったが、相手のGKの好セーブもあり1点どまり。3か月ぶりに公式戦だし、勝てばいいんだから仕方がない。

 

攻撃陣にはサラビアもドラクスラーもいる。ドラクスラーなんてこのメンツの中ではあくまでもバックアッパーだろうし、もったいない。ブンデスならばバイエルン以外ならば毎試合先発できるだろう。今季は出場試合11で先発は7試合。ゴールゼロ。このままPSGで埋もれるには惜しい選手だ。

 

ネイマールは長期離脱もあったが、出場15試合で13ゴール。さすがネイマールである。


中島翔哉

2020-07-24 08:16:21 | 日記

ポルトに移籍してから1シーズンで中島翔哉は戦力外扱いされて放出されそうである。何故こんなことになったのかは本人のプロ意識の欠如と言わざるを得ない。かわいそうだがそれが現実である。

 

ポルトではコンセイソン監督とうまくいかず、シーズン当初は中島の守備の悪さを監督が嫌い干されていた。途中から中島の攻撃力を監督が評価し始め、かつ守備が向上したのか出番が増えてきた。ここまではどこのチームでもよくある話だ。そこにコロナショックである。

 

リーグが中断されて選手は個人トレーニングとなった。その後クラブに戻ってトレーニング開始となっても中島は病弱な奥さんを優先してクラブに戻らなかった。クラブ側は了解したのだろうが、監督は面白くなかったのだろう。この監督の性格からして当然の成り行きかも知れない。

 

最大の疑問はポルトガルではスペイン、イタリアよりも感染が少なかった。その時期にどうして妻子を日本に戻さなかったかということだ。感染が拡大して中島の個人トレーナーなどチーム中島のスタッフは日本に帰国。その時に妻子もいっしょに戻すべきだった。

 

コロナの中で病弱な奥さんと乳飲み子を抱えて、中島が練習を続けられないことは目に見えている。監督の不評を買うことも十分に予想できた。来季の監督の構想から外されていて、放出されることは中島本人も自覚しているはずでもうどうしようもない。

 

問題は中島の移籍金が3000万ユーロ以上とこのレベルの選手にしては高いことだ。それに保有権がアル・ドゥハイルとポルトで半々のはずで、条件が複雑。そしてサッカー界のコロナ不況である。そうそう簡単に話がまともるとは思えない。

 

かわいそうだが、中島の将来は明るくない。


遠藤渓太

2020-07-22 09:13:12 | 日記

マリノスの遠藤渓太がブンデス1部のウニオン・ベルリンに移籍しそうである。20才前の若手が青田買いされるケースを除けば、現在のJリーガーの中で即戦力でヨーロッパに移籍できそうな選手は遠藤と神戸の古橋くらいだろう。遠藤は今年23才だから移籍するならばいい年齢だし、古橋は今年25才で移籍したいのであれば今季がベストだろう。

 

さて遠藤は2018年シーズンから台頭し始めて、2019年シーズンはリーグ戦に33試合出場して7ゴール。これがキャリアハイである。数字から判断すればまあまあだし、この程度の活躍でブンデス1部で通用するのかどうかはやってみないと分からない。

 

遠藤は昨季は33試合出場といっても途中出場が多く、いわばジョーカーのような存在だった。ウニオン・ベルリンは2019/2020にクラブ史上初の1部昇格を果たし、今季は11位だった。初昇格で11位は大健闘と言える。

 

遠藤のプレースタイルは左サイドのウインガーとして日本人の中では突破力はあるほうだろう。しかしブンデス1部で通用するほどではないと思うし、初の海外移籍としてはベルギーのほうがよかった。

 

同じ左ウイングとしてはどうしても古橋と比較してしまう。古橋ならば通用するが遠藤では疑問符がついてしまう。


ズラタンとカバーニ

2020-07-22 09:13:12 | 日記

来季からEPLに昇格するリーズの会長がズラタンをあきらめてカバーニを獲得したいと発言している。リーズは井手口を追い出したビエルサがまだ監督をしているのだ。あの変人がまだいるとは驚いた。

 

さてズラタンとカバーニを比較することに無理があると思う。まずズラタンは38才。ACミランとは今季終了時点で契約が切れるが延長オプションが付いている。現在絶好調のミランだがもうすぐ39才の大ベテランと契約を延長するのかどうかは疑問である。

 

カバーニは33才でPSGとの契約が切れて現在はフリーである。だからカバーニを獲得すれば移籍金はかからない。これは大きなメリットだし、カバーニにも有利だ。カバーニはヨーロッパに出た後はパレルモ、ナポリ、PSGとラテンスペイン語が通じやすい国でプレーしているので、それをあえてイングランドに行くのかどうか。監督がビエルサだから問題ないのか。カバーニの実力ならばあと3~4シーズンは活躍できるだろう。

 

この二人を比べるとどちらがFWとして優れているのだろうか。所属クラブが違うので比較は無理があるが、ズラタンはこれまでのリーグ戦で573試合出場で371ゴール。カバーニは423試合で256ゴール。ゴール率ではズラタンのほうが上だ。キャリアはズラタンのほうが長いので当然かもしれない。

 

キャラとしては圧倒的にズラタンのほうが癖がある。自分のファッションブランドもあるし、スポンサー収入などを含めれば収入は圧倒的にズラタンのほうが上だろう。カバーニもいい選手だが、どちらかといえば地味な選手だ。ネイマールと仲が悪いことで有名になった。それを除けばウルグアイといえばやはりルイス・スアレスだろう。

 

カバーニがPSGの後にリーズに行くのであれば、かなりの都落ちとなる。もっといいオファーが来るだろう。神戸なんてどうだろう。