サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

ACL第2節 FC東京対パースグローリー

2020-02-19 06:53:27 | 日記

FC東京はプレーオフから数えてACLはこれで3試合目。第1節の蔚山現代にアウエーでドロー、夕べのパースグローリーにはホームで勝ち切り、2試合で勝ち点4と上々のスタートを切った。昨季の後半に久保が抜けてからかなり戦力ダウンしたが、今季はブラジル人3トップで攻撃力がアップしているように見えた。

 

ブラジル人の3人、デイエゴ・オリベイラ、レアンドロ、アダイウトンは前の所属クラブでは活躍したというイメージはないが、3人並べるとそれなりに強力になる。しかし細かいプレーを見ていると3人ともパスミス、ボールロストが多く、パースグローリーのカストロに比べるとレベルは下がる。

 

パースグローリーはパスが丁寧でいいチームだったが、フィニッシュまでいけずに決定機をほとんど作れなかった。そしてFWの決定力がFC東京との差を生んだ。鹿島時代のレアンドロはボールタッチは柔らかいが決定力があるというタイプの選手ではなかったし、控えも多かった。しかし昨日の試合で見せたループシュートによるゴールは、相手のDFに当たって軌道が多少ずれるという幸運もあったが、ゴラッソと呼べる素晴らしいゴールだった。

 

残り10分くらいで0-0だといいところドローかと思うが、そこから勝ち越しゴールを決められる選手がいるときわどい試合も勝てる。昨日の試合がたまたまなのかも知れないが、FC東京のブラジル人トリオが覚醒するかも知れない。

 

後半14分から途中出場した紺野は161cmと小柄ながら、俊敏でドリブルがうまく面白い選手である。先発から使えるかどうかは分からないが22才とまだ若く、中島翔哉のようなタイプになれるかも知れない。小柄なドリブラーというと名古屋の相馬を思い出すが、紺野のほうが相馬よりもボールタッチが柔らかく、見ていてワクワクしてくる選手である。

 


コロナウイルス、WHOのカウント

2020-02-18 12:06:08 | 日記

コロナウイルスの国別感染者数が毎日更新されているが、これはWHOの公式発表をもとにしている。2月17日付けの感染者数では中国本土以外ではまずダイアモンドプリンセスからの感染者が454人と出ている。次にシンガポールが77人、日本が60人と続く。

 

アメリカはこれまで15人だったが、ダイアモンドプリンセスからの避難者の内の14人が感染者と判明したので29人になった。うん、これっておかしくないだろうか。日本の60人にはクルーズは含まれていない。アメリカは下船して感染した14人をカウントしているのに、どうして日本は別枠にしているのか。

 

アメリカと同じ計算をするのであれば日本の感染者は454+60=514人となるべきである。日本政府がWHOに頼み込んで感染者数を少なく見えるようにしてもらっているとしか思えない。クルーズが感染源だろうが感染して病院にいる人は日本国内にいるわけだから、その総数が感染者数であるはずである。

 

どうしてこんな姑息なことをするのだろうか。今日のこちらのシドニー・モーニング・ヘラルド紙には日本の感染者数はクルーズを含めて518人とでている。それにまだ2000人が検査を受けていないことも紹介されている。

 

この2000人の中で10%は最低感染者がいることはあきらかで、そうするとプラス200人となり、一挙に700人以上となる。日本政府はクルーズでの感染は降ってわいてきた不可抗力のようなものだから他人事のようなことをしているが、ここまで感染を拡大させたのは100%日本政府の責任であろう。

 

筆者は5月に日本を旅行することを計画しているが、このまま感染が拡大すればキャンセルするかもしれません。


パースグローリーとLONDON FOOTBALL EXCHANGE

2020-02-17 12:17:19 | 日記

今季のACLに初めて参戦するパースグローリーは明日FC東京と第1節を迎える。パースグローリーにとってはクラブ創設以来の念願である。パースグローリーは2009年以来トニー・セージという個人オーナーがクラブの株の100を所有していて、Aリーグでは唯一の個人オーナーである。

 

さて昨季は初優勝して強くなったのだがビジネスとしてはうまくいっていない。昨季単年だけで3百万豪ドル(約2・4億円)の運営赤字をだしていて、個人オーナーだけではとても耐えきれるものではなくなっていた。

 

これを打開するためにオーナーは80%の株をイギリスのLONDON FOOTBALL EXCHANGE(LFE)に売却した。このLFEは世界中のフットボールクラブ株式をファンや投資家に販売する会社である。実際にこのLFEがパースグローリーを買収後にそのファンに対してパースグローリーの株式をcryptocurrency、つまり暗号通貨で購入するようにオファーを出している。

 

クラブがその株式を購入するとは、バルサのソシオのような形態なのかと想像するが、そのようないわば牧歌的なものとは似ていない。根本的な違いはそれが暗号通貨であることだ。つまりあくまでも投資対象なのである。ファンが自分の愛するクラブをサポートするために金を出す。クラブ愛ともいえるが、それが暗号通貨だったら、どうだろうか。

 

実に胡散臭い。LFEからの暗号通貨の購入に対しては識者からは自分が何を買うのか、それがどのようにクラブに貢献するのかを理解してからのほうが警告が出ている。


南野の移籍は失敗だったか

2020-02-16 14:11:26 | 日記

ビッグクラブに行ってベンチかスタンドに座るのと、中小クラブでレギュラーとして活躍するのとどちらがいいのだろうか。これはどんな選手にも起こる永遠の課題である。もちろんビッグネームの選手にはありえないことだろうが、南野の場合はまだ判断するのは早いのかも知れないが、状況はかなり深刻に見える。

 

昨日のノーリウッチ戦でマネとミルナーが負傷から復帰してきた影響で、南野はベンチ外となった。ベンチにはポジションを争っているシャキリも入っていない。今オフには放出されるであろうララーナはベンチに入っていた。FAカップでゴールを決めているジョーンズでさえベンチ外。

 

4-3-3の前線の3人はフィルミーノ、サラー、チェンバレンであった。後半15分からチェンバレンがマネと交代してそのマネのゴールで勝った。マネがフィットしれくればマネが先発だろう。中盤の3人はもっと鉄板だし、層も厚いので南野がボランチやインサイドハーフとして起用されることはないだろう。可能性としては4-4-2にしてのトップ下というかセカンドストライカーだろう。

 

しかし2位のマンCITYに勝ち点25を付けて首位をぶっちぎりだから、3月に最速でのEPL優勝を決めたとしても前線の3人、戦術をころころと代えるとは思えない。うまくいっているのに変更する理由がないからだ。

 

おまけにマンCITYはFFP違反でがたついているから選手のモチベーションも下がってくるだろうし、リバプールの圧倒的優位は変わりようがない。そんな強いチームで果たして出番は出て来るのか甚だ疑問である。この状況は来季になっても変わらないだろうし、仮に噂されるフィルミーノが放出されるとしてもそれに代わるビッグネームを獲得してくるだろうから、状況は大差ないだろう。

 

せっかくドイツ語が上手いんだからブンデスのCLの常連のようなクラブ、たとえばレバークーゼンとかライプツィヒのようなクラブに移籍したほうがいいのではないか。バイエルンとドルトムントは選手層が厚いので避けた方がいい。


モハメド・ツーレ

2020-02-15 08:27:09 | 日記

ツーレという名前はコートジボワールによくある名前のようだ。モハメドも北アフリカでよくある名前だから、モハメド・ツーレという名前のサッカー選手はいたるところにいる。Aリーグのアデレードにもモハメド・ツーレがいるがこの選手は2004年3月生まれで来月に16才になる。日本でいえばまだ中学3年生である。

 

アデレードとは育成コントラクトを結んでいて、今季2019/2020シーズンからトップチームでデビュー。ここまで4試合に出場して合計130分プレーしたのみだが、そのスピードと縦への推進力はアフリカ人らしい素材である。

 

昨日の試合でこのツーレ君は初ゴールを決めて15才11か月というAリーグの最年少ゴールを記録した。アデレードにはアル・ハッサン・ツーレというモハメド・ツーレの兄も在籍していてこちらは19才である。つまりアデレードはツーレ兄弟がいるわけだ。

 

この兄弟の国籍はオーストラリアでこのまま順調に成長していけば、海外に移籍してオーストラリアの主力となる可能性もある。しかしアデレードのようなレベルのクラブでは飛躍的な成長を望むのは難しいだろうし、早い段階でヨーロッパのクラブに青田買いされたほうがいいかも知れない。