サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

パースグローリーとLONDON FOOTBALL EXCHANGE

2020-02-17 12:17:19 | 日記

今季のACLに初めて参戦するパースグローリーは明日FC東京と第1節を迎える。パースグローリーにとってはクラブ創設以来の念願である。パースグローリーは2009年以来トニー・セージという個人オーナーがクラブの株の100を所有していて、Aリーグでは唯一の個人オーナーである。

 

さて昨季は初優勝して強くなったのだがビジネスとしてはうまくいっていない。昨季単年だけで3百万豪ドル(約2・4億円)の運営赤字をだしていて、個人オーナーだけではとても耐えきれるものではなくなっていた。

 

これを打開するためにオーナーは80%の株をイギリスのLONDON FOOTBALL EXCHANGE(LFE)に売却した。このLFEは世界中のフットボールクラブ株式をファンや投資家に販売する会社である。実際にこのLFEがパースグローリーを買収後にそのファンに対してパースグローリーの株式をcryptocurrency、つまり暗号通貨で購入するようにオファーを出している。

 

クラブがその株式を購入するとは、バルサのソシオのような形態なのかと想像するが、そのようないわば牧歌的なものとは似ていない。根本的な違いはそれが暗号通貨であることだ。つまりあくまでも投資対象なのである。ファンが自分の愛するクラブをサポートするために金を出す。クラブ愛ともいえるが、それが暗号通貨だったら、どうだろうか。

 

実に胡散臭い。LFEからの暗号通貨の購入に対しては識者からは自分が何を買うのか、それがどのようにクラブに貢献するのかを理解してからのほうが警告が出ている。