ハガキ詐欺

最近日本に住んでいる親戚に一通のハガキが届いた。宛先人は３０年以上前に結婚して家を出た親族の名前が旧姓で書かれている。ハガキの裏には文字が印刷されているがインクが薄く読みづらい。それを注意深く読みおこしていくと裁判所かどこかの役所からの通知のような文面になっていて、あなたは民事訴訟の被告人となっているので所定の電話番号に連絡されたしといった内容が書かれている。


典型的な詐欺である。まずおかしいことは公的な通知がハガキで来るわけがない。次に民事訴訟では被告人とは呼ばない。そして宛先人の姓名を３０年以上前の旧姓にしている怪しさ。一発で詐欺と分かる。


同じ日に親戚がテレビのワイドショーでこのハガキ詐欺の事例を紹介していているのを見た。ワイドナショーの事例と親戚に来たハガキは文面が完全に同じだったそうだ。この手の詐欺で６千万円も騙し取られたケースもあったそうだ。


詐欺を考えて、実行する輩も悪いが、こんな単純な手法に騙されるほうも悪い。なんていうんだっけ、こういう詐欺を特殊詐欺というのか。被害額がいまだに大きいのは簡単に騙される人々が多いからだろう。筆者は本来ケチで疑り深い性格なので騙されるよりも騙すほうかも知れない。


こんなくだらない詐欺にひっかからないようにご注意ください。