サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

安部裕葵のバルサB移籍

2019-07-06 14:43:16 | 日記
鹿島の安部裕葵のバルサB移籍が決まりそうである。移籍金が200万ユーロで年俸はBチームにいる間は25万ユーロ(約3125万円)らしい。スペインのクラブの年俸は手取りが普通だから、今季鹿島での年俸1500万円(税込み)と比較すれば3-4倍のアップかも知れない。


問題は移籍するのがBチームということである。いくらバルサといってもスペイン3部リーグのチームである。契約上の縛りがあるのかどうか知らないが2シーズンはBチームにいなければならない。安部のポテンシャルからすればスペイン2部でも十分通用するはずだ。


そしてバルサBは下部組織からも優秀な選手が上がってくるし、安部のように青田買いされる選手が世界中から集まってくる。3部リーグのチームなのに競争は1部チーム並み。しかもBチームからトップチームに上がれる選手は毎年せいぜい1-2人だろう。そしてトップチームでも試合に出られるチャンスは未知数。


ユースのころから天才と言われた韓国のイ・スンウもバルサBで苦労している。バルサのユースに入ったが、例のFIFA規定違反で18才になるまで試合に出られなくなり、18才になった2016年3月以降からやっとBチームの試合に出られた。しかしそれも正式なBチームへの昇格ではなかった。


結局2017年8月にセリアAのエラス・ヴェローナに移籍したが、加入1シーズン目は先発1試合、出場14試合で1ゴールだった。しかもチームは2部降格。いいところがまるでなかった。


安部とイ・スンウを比較しても意味はないが、イ・スンウはU-17,U-20,アジア大会などでそこそこ活躍していたし、安部よりはいい選手だと思う。それにユース年代からスペインにいたのでスペイン語も話せるのだろう。そのイ・スンウからしてこの程度なのだ。


一番問題だと思うのはバルサBのいるスペイン3部はプロリーグではない地域リーグであり、そこに2シーズンもいなければいけないのは時間の無駄だろう。安部が18才ならばいいかも知れないが、もう20才でありこの先の2年間を無駄にするのはあまりにももったいないと思う。