サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

日本は選挙が多すぎる

2019-07-22 09:49:38 | 日記
昨日は日本で参議院選挙があったわけだが、日本は本当に選挙が多い。国政選挙では衆議院と参議院が2回で合計3回。都道府県では知事、議会で合計2回。市区町村では首長と議会で合計2回。トータルでなんと7回になる。いくらなんでも多すぎる。経費も莫大である。


オーストラリアの場合はもっとシンプルだ。連邦議会は任期が3年で下院は小選挙区制、下院と同時に上院も選挙となるので、選挙そのものは1回。州単位では任期3年で1院制で議院内閣制だから選挙は1回だけ。地方自治体は任期4年で議員を市長といっしょに選ぶので1回のみ。つまり国政と地方選挙を合わせても3回しかない。


しかも投票は義務なので投票率は必ず90%以上である。また投票に行かないと罰金20ドル(1500円くらい)取られる。しかし筆者の周囲に投票しなくて罰金をもらった人を見たことがないので、みんな行くのでしょう。


オーストラリアの小選挙区制度は世界で最も完璧に近い制度と言われている。立候補者が5人いるとする。投票する場合、優先順位を候補者1から候補者5までつける。単純に過半数を制した候補者は当選となる。誰も過半数を制した候補者がいないと、優先順位に従って票を割り振っていく。この計算は複雑な方法を用いる。


つまり得票数が1位でも2位の人に負けることがよくある。自由党の候補が4万票とり、労働党の候補が3万票としよう。3位が左寄りの緑の党で2万票だとすると最終的には2位の労働党の候補が当選できる。緑の党の支持者は政策が近い労働党を優先順位2位にするからだ。この制度ではいわゆる死票は生まれないし、野党統一候補なんてものも出てこない。


選挙制度はともかくとして、日本も義務投票制度にすべきだ。直近の選挙で投票しないと運転免許を書き換えられないとか、銀行口座を開けないとか縛りをつければ簡単に実行できると思うのだが。