木漏れ日

日差しがキラキラと躍ってる…

ようこそ富士山三保子さん

2016年03月29日 | おでかけ
E百貨店の広告の片隅に
 富士山三保子(ふじやまみほこ)里帰り展のお知らせを見つけ

早速Kちゃんに
「富士山三保子さんに会いに行かない?」
とお誘いの電話

「???」

暫し 沈黙

そうよね その人誰だっけ? だよね

昭和2年(1927年)に日米の友好の証として米国から贈られた「青い目の人形」
 その答礼人形として本県から贈った人形「富士山三保子」さんが89年ぶりに里帰りするんですって

3月24日~28日までの5日間

短い期間だけれど
 お互いの都合がついて 無事に会うことがかないました



作者は後に人間国宝になられた 平田郷陽(ひらたごうよう)さんです

背丈は83cm

昔 私が幼い頃
 ひな祭りに 七五三の着物を着せて飾った叔母たちの人形によく似ています 

渡米当時 紅い地のお着物をお召しになっていたそうですが
 米国で巡回展を行う中で着物が傷み ミズーリ州の博物館で見つかった時には
  神戸市の市章が入った緑色の着物を着ていたそうです

この緑色の着物は神戸から贈られた「ミス神戸」が着ていたものだそうです

残念ながら神戸から渡米した人形は残っていないようです

答礼人形として日本から送られた人形は58体

子供たちが出し合ったお小遣いを元に
 46都道府県と東京大阪など6大都市 日本の統治下であった満州なども参加して
 
人形本体とは別に アメリカに渡る際は人間と同様 パスポート 客船の一等切符なども用意され
 草履 駒下駄 傘 鏡台 箪笥なども一緒に送られたそうです

1世紀近く経った現在 アメリカ国内では確認されている答礼人形は30体あまり
 各州の博物館 大学などに保管されているそうです 


一方 日米親善の証の「青い目の人形」は12,739体 贈られたとか
 全国各地の幼稚園 小学校に配られて歓迎されたそうです 

第2次世界大戦時に「敵国から送られた人形」としてその多くが破壊 処分され
 
しかし 目鼻があるものを壊すのは忍びない かわいそうと思い
 天井裏や床下 物置 動物小屋などにひっそりとかくまわれ
  
本県に縁のある人形では6体が残されて

その青い目の人形も展示されていました

 

洋服は新たに作られた物のようです
 
現存する人形は2016年3月現在 全国でわずか332体だそうです

時代とは言え 当時の子供たちの心 壊された人形に心が痛みます



               ※写真はすべてネットからお借りしました

富士山三保子さんの為に新たに贈られたお着物

牡丹色の地に 裾模様は富士山 松 羽衣
 紋は向こう橘(みかん) 肩には桜の花が舞って

このお着物を着てお帰りになるのかしら?
 
と 案内の方に質問したら

多分それは無理…
 パスポートのお写真と違ってしまうから とか

ミズーリ州カンザスシティ博物館に
 帰られてからお召しになるのかしら?

この着物をお召しになった姿に お目にかかりたいものです

           




 


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