木漏れ日

日差しがキラキラと躍ってる…

第12回乳がん患者会スノードロップ学習会

2011年11月03日 | 患者会
手術跡の抜糸をした10月26日の午後 第12回スノードロップ学習会が開かれ参加してきました

運転が禁止中なので参加できないかも…と思ってましたが
 運よく整形外科の診察日と重なり(^^♪
Ⅰさんから「帰り 大丈夫よ」のメールを頂き 
整形外科の診察時間も遅めの11時に予約入れてくださり 参加できることとなりました

今回は
 センチネルリンパ節生検
 乳がんの全身療法
 新しい治療薬
 光マンモグラフィ
について乳腺外科O先生(主治医)がお話しくださいました

腋窩リンパ節郭清の歴史
 
乳がん局所病説(1970年代)
 バリアとして機能する為徹底した領域郭清が治癒率向上の鍵

乳がん全身病説(1980年代)
 浸潤するや否や局所リンパ節遠隔臓器に同時期に転移
  
 転移巣は微小転移として病状の早期より存在する為早期からの全身治療が治癒率向上の鍵

腋窩リンパ節郭清の意義
 1 リンパ節転移状況(予後因子)の確認 → 術後治療法の決定
 2 局所制御(リンパ節再発抑制)

腋窩リンパ節郭清の合併症
 リンパ液の貯留
 リンパ浮腫
 患肢の運動障害
 腋窩/上腕の神経障害

センチネル(見張り)リンパ節生検
 “がん細胞がリンパ流にのって最初に到達するリンパ節”を術前の色水の皮内注射 シンチ撮影によって同定し
 術中に同定されたセンチネルリンパ節を摘出しそのリンパ節を2mm間隔での多数切片による術中迅速診断する
 がん細胞がそこまで到達してなければそれから先のリンパ節は郭清しない

術中どのように同定するのか動画で示してくれました

乳がんの全身療法
 リスクからみた治療方針
   リンパ節転移
   病理学的腫瘍径
   組織学的悪性度
   脈管浸潤
   HER2
   年齢
 ガンの特徴に合わせた治療方針
  ホルモン感受性の評価

両者を考慮して治療法を選択

そのほか再発リスク分類
 抗がん剤の種類
 乳がんの標準的レジメン

 新しい治療薬
  抗がん剤
   エリブリン
   アブラキサン
  血管新生阻害剤
   アバスチン
  ホルモン剤
   フェソロデックス

などについてお忙しいのに資料も作ってくださり お話し下さいました


残った時間は主治医を囲んで質問や歓談

今回初めて参加したひとが7名ほど(20名あまりの参加者中)
 
中に盲導犬と共に参加された方がいらっしゃいました
 目が見えないから いろいろな雑音(いらない情報のこと)が選別しがたいと…

そうですよね
 そうでなくっても不安でいっぱいですもんね

世の中にはいろいろな情報が溢れてて 勉強してから病気になる訳じゃないからホントに悩みますよね

この前本屋さんで見つけた本
 「抗がん剤は効かない むしろ命を縮める」の様な記述
これを自分が抗がん剤やる前に目にしたらどんなに怖かったでしょ
ふと頭を掠めました 

他に“罹患してから冷えるようになったけれどそういう事ってありますか?”
とか
 私もそうです 以前は裸足でも結構平気でしたが 今はグンと冷えて素足はダメ
 しっかり靴下履いてますし ババシャツも着用(*^^)v

新聞の記事に
“再発後ガンの性質が変わることが在る”って在りましたけれどそれは?
とか…
それについては主治医から
がん細胞はいろいろな性質が混ざって存在している
抗がん剤治療やホルモン療法によって叩くことができる が…
 その治療によって消えた細胞の性質は無くなる が…
生き残った細胞が増殖すれば性質は変わることがある
と お答えいただきました 

う~ん(-_-;)
 抗がん剤治療 ホルモン療法でしっかり悪い細胞が消えてくれてますように
願った瞬間でした 


患者会が不安を分かち合ったり 情報交換の場になり 憩いの場になり
 細く長く続いてほしいと願うばかりです

余談ながら 
 盲導犬君(オスと勝手に決めつけてますが) 
 訓練されているとは言え ご主人様の足元に座り 寄り添い 居るのも分からないくらい
  2時間あまりの学習中 会話中 ビクともしないで座り続け息遣いも感じさせず     
 帰りには寄り添って堂々とご主人をサポート

初めて目の当たりにしてあらためて驚きと感動でした