3月16日(日)のつぶやき(読んだ本、『オーブリー・ビアズリー』)

@rinakko 09:54
【オーブリー・ビアズリー】を読んだ本に追加

 観応えも読み応えも素晴らしい。あまりにも短い天才の生涯を、作品とともにたどる画集。その作品数も壮観である。一つ一つ眺めては解説に眼を通し、それらの美しさや淫らさが如何に突き抜けたものであるかを知らされ、あらためて感嘆した。
 まず作品を堪能したのは言うまでもないが、ビアズリーの経歴に始まり、その時代背景や評価のされ方…などなどを読むのも凄く面白かった。後の芸術家たちに多大な影響を及ぼしたこと(恐るべきカリスマの遺産)に触れるくだりまで、みっちりと興味深い。いたずらの天才ぶりを発揮した反撃の戯画をまとめた頁では、思わずにやりとした(ワイルドの弛んだ涙袋…!)。
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