1月15日

 J.R.R.トールキン/瀬田貞二・田中明子訳『指輪物語5・6 王の帰還』を読んだ。
 
 やっと読めました。嬉しい。そして素晴らしく面白かった。
 うん10年前に挫折したこの作品を読みたくなったきっかけは、北欧神話のラグナロクの思想を受け継いでいると知ったことだった。そういう点でも「なるほど…」と思うことしきりで、いずれまた関連本なども読んでみたい。

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1月10日

 シオドラ・ゴス/鈴木潤訳『メアリ・ジキルと囚われのシャーロック・ホームズ』
 
 〈アテナ・クラブの驚くべき冒険〉はこれで完結かぁ…。でも頗る面白かったので満足!
 シリーズ一作目でマッド・サイエンティスト(ハイドやラパチーニやモロー博士やら)の娘たちが出てきたときは、なにこの豪華メンバー…と思ったけれど、元の彼女たちはいなかったことになっていたり脇に置かれて言葉を封じられた存在だった。
 そんなモンスター娘たちが痛快な冒険を繰り広げ敵と闘い、そして自分たちの居場所と家族を得る話だったなぁ…と振り返って胸熱だ。

 皆が口を挿んでくる語りも楽しかった。(ヴィクトリア朝期の登場人物も更に豪華w)

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1月9日

 ルーシー・ウッド/木下淳子訳『潜水鐘に乗って』を読んだ。
 
 コーンウォールの自然や昔話を背景にした短篇集。訳者あとがきに、井村君江さんの書籍を参考にしたとあり、なるほど…と。好きだったのは、表題作や「窓辺の灯り」、「精霊たちの家」「ミセス・ティボリ」。

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12月30日

 J.R.R.トールキン/瀬田貞二・田中明子訳『指輪物語3・4 二つの塔』を読んだ。
 
 思っていた以上にぐんぐん読めてる。続きは年明けのお楽しみ。

 
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12月25日

 アガサ・クリスティー/深町眞理子(他)訳『クリスマスの殺人 クリスティー傑作選』を読んだ。
 
 どの短篇も既読だったけれど、函入りの装幀が気に入って二年前にお迎えした冬がテーマの傑作選。クリスマスのうちに読まないとまた一年先になってしまう…と思って。 クリスティーが久しぶりで堪能した。(ちなみに一等好きなのはミス・マープルです。クィン氏もお気に入り)

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12月21日

 カン・ファギル/小山内園子訳『大仏ホテルの幽霊』を読んだ。
 
 とてもよかった。1950年代後半の韓国の港町仁川、実在の大仏ホテルを舞台に描かれたゴシックスリラー(でもある)。ホテルにはシャーリイ・ジャクスンがチェックインするし、エミリー・ブロンテも微妙な具合には絡んでくる。
 先に『丘の屋敷』を読み返したので、語り手の一人であるヨンヒョンはエレーナであるし、他の登場人物たちの中にもエレーナがいると思えて辛くなった。ヨンヒョンが何度も使う言葉「魅了される」も胸に引っかかって痛い。

 “シャーリイ・ジャクスン……たぶんこの人は、恨(ハン)という言葉を理解できるんだろう。”
 
 
 母娘の相剋もかなり描かれている。私自身が “母を愛せない娘” の一人なので、身につまされたりしつつ色々と思うところがあった。
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12月20日

 シャーリイ・ジャクスン/渡辺庸子訳『丘の屋敷』を再読した。 
 
 ずっと居場所がなかったエレーナは、報われ満たされることもないそれまでの人生と、冴えない自分への鬱屈から抜け出すことを望んでいた。丘の屋敷の怪異に魅入られていく彼女の姿は、まさにそこに “つけ込まれた” 者のそれなのだろう。
 人としてごく普通の弱さにつけ込む、丘の屋敷の “邪悪” の前には、誰もが無力だった…という救いのなさに戦慄する。そしてシャーリイ・ジャクスンの容赦のなさに感嘆した。

 “わたしはここにいる。わたしはここにいる──彼女は喜びにぐっと目をつぶり、それから取りすました声で博士に言った。”

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12月7日

 J.R.R.トールキン/瀬田貞二・田中明子訳『指輪物語2 旅の仲間 下』を読んだ。 
 
 うん10年前に一度挫折したのだが、言及されることの多い作品なので読めていないことが気にはなっていた。「北欧神話からの思想を受け継いでいる」という話を聴いたのも、あらためて興味を持つきっかけになった。
 という訳で最新版で読み始めたら、今回は面白い…です(そんな予感はあったw) あまり間を開けずに続きへいきたい。
 
 『指輪物語』を読んでいると、エルフとかドワーフとかルーンの世界が懐かしくて、『クリスタル☆ドラゴン』がめちゃ読み返したくなった(でも、あの絵柄のイメージで『指輪物語』は読めないなw)。 てゆか、『クリスタル☆ドラゴン』完結して欲しい。命があるうちに…(´ー`)

 

 

 

 食べ応えがあるのでブランチにした、ノグリラーメン。 青空ごはん部
 

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12月4日

 マルセル・シュオッブ『夢の扉 マルセル・シュオッブ名作名訳集』を読んだ。
 訳者は、上田敏、日夏耿之介、堀口大學、山内義雄、鈴木信太郎、矢野目源一、青柳瑞穂、渡辺一夫、日影丈吉、松室三郎、澁澤龍彥、種村季弘。
 
 どの作品も翻訳違いで再読。なのだが、流石は “十二人の翻訳者の手になる名作名訳” はとても贅沢な内容でうっとりする読み心地だった。
 とりわけ戦前の文章の味わい深さは格別でもあり、そもシュオッブの名文家ぶりが往時の仏文学者や詩人たちを如何に魅了し、その翻訳に腕を振るわせたかが窺われる。素晴らしい作品集だった。
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11月29日

 トマス・マロリー,マイクル・ムアコック,他『ナイトランド・クォータリーvol.31 往方の王、永遠の王〜アーサー・ペンドラゴンとは何者だったのか』を読んだ。
 
 アーサー王をめぐる物語の短篇や抄訳を楽しんだ中で、とりわけアレクサンダー・レルネット=ホレーニアの『帽子の男』(抄訳)がとても気に入った。アーサー王伝説の特集に便乗してニーベルンゲン伝説を題材にした作品の紹介(ちょっと強引w)とのことだけど、同作者の『両シチリア連隊』が好きだったので、是非全訳を読んでみたい。 

 

 

 

 

 

 おはよございます。朝ごぱん。 青空ごはん部
 
 肩こり改善のぐるぐるアームをついやり過ぎて、「えっ、そこ?」という箇所が軽く筋肉痛。 リングフィット23分。ゆるけん

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