バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

がん細胞増殖抑制剤及びその製造方法

2006年02月11日 | 菌類 細菌
  塚田 定清ほか(田苑酒造株式会社)
  特開2004-352681
【課題】甘しょ焼酎蒸留粕から生理活性物質すなわちDPPHラジカル消去能を有するとともに、特にがん細胞増殖抑制作用を有する物質を製造する。
【解決手段】甘しょ焼酎蒸留粕に麹菌又は麹菌抽出物を作用させ、圧搾ろ過し、得られた液体部分を必要があれば中空糸膜でろ過して精製する。
また、麹菌又は麹菌抽出物を甘しょ焼酎蒸留粕に添加しただけではろ過が困難な場合は、麹菌又は麹菌抽出物を添加するとき、さらにセルラーゼ系酵素を添加する。

麹菌によるカフェ酸の製造法

2006年02月11日 | 菌類 細菌
 麹(Aspellugirus awamori mut.)抽出液はカフェ酸誘導体をカフェ酸に加水分解するので、カンショ葉など畑作物の葉からカフェ酸の製造に利用できる。カフェ酸は吸着クロマトグラフィー(MCI gel CHP20P)により容易に精製できる。
http://www.naro.affrc.go.jp/top/seika/2003/kyushu/ky03006.html

カンショ葉(アヤムラサキおよびシモン1号)、ヨモギ、ゴボウ葉のポリフェノール画分に麹菌抽出液を作用させることにより、カフェ酸誘導体がカフェ酸に変換される。

出願番号 : 特許出願2003-154358 出願日 : 2003年5月30日
公開番号 : 特許公開2004-350619 公開日 : 2004年12月16日
出願人 : 田苑酒造株式会社 発明者 : 塚田 定清 外5名

発明の名称 : カフェ酸の製造方法

【課題】従来、製造が困難で価格も高価であったカフェ酸を簡便かつ安全に、しかも効率良く製造する方法を提供するとともに、甘しょ焼酎蒸留粕やサツマイモ葉など未利用資源を有効に活用する。
【解決手段】カフェ酸の誘導体を主な成分とするポリフェノールに麹菌又はその抽出物を作用させて、ポリフェノールを分解しカフェ酸を生成させる。生成したカフェ酸は吸着クロマトグラフィにより高純度のものとすることができる。
また、カフェ酸の誘導体を主な成分とするポリフェノールは、甘しょ焼酎蒸留粕や、サツマイモ葉のほか、ゴボウ葉、ヨモギなどの未利用資源から得ることができる。

出願番号 : 特許出願2004-173295 出願日 : 2004年6月11日
公開番号 : 特許公開2005-348660 公開日 : 2005年12月22日
出願人 : 株式会社トロピカルテクノセンター 発明者 : 安元 健 外4名

発明の名称 : サツマイモ機能性エキスの取得方法

【課題】 従来別々に抽出されてきた、カフェ酸関連ポリフェノールとアントシアニン色素とを同時に、しかも、硫酸や蟻酸などの酸、あるいはアルコールなどの有機溶媒を使用することなく抽出できる方法を提供すること。
【解決手段】 サツマイモ茎葉を熱水抽出し、次いでこの抽出成分を合成吸着剤に吸着させた後、低級アルコール含有溶剤で溶離することを特徴とするサツマイモ機能性エキスの取得方法並びに上記機能性エキスを酢酸エチルと酢酸を含有する水溶液で分配し、酢酸エチル相からカフェ酸関連ポリフェノールを、水相からアントシアニン色素を取得することを特徴とするカフェ酸関連ポリフェノールまたはアントシアニン色素の製造方法。

鳥インフルエンザウィルスの不活化効果に関する産学共同研究成果

2006年02月11日 | NEWSクリッピング
 この度、国立大学法人 帯広畜産大学(北海道帯広市稲田町西2線11番地 学長:鈴木直義、以下帯畜大)と日清紡は、昨年来続けてきた共同研究の結果、ナノテクノロジーを応用したコットンとゼオライトの複合繊維素材GAIACOT(ガイアコット・日清紡素材商標)が、今冬世界的に流行する兆しを見せている鳥インフルエンザウィルスと10分間接触するだけで99%以上の不活化率が得られる事を確認しました。日清紡㈱News 2005-12-22



糸状菌のモニタリング方法

2006年02月11日 | 菌類 細菌
出願番号 : 特許出願平8-230416 出願日 : 1996年8月30日
公開番号 : 特許公開平10-70999 公開日 : 1998年3月17日
出願人 : 日本碍子株式会社 発明者 : 那須 正夫 外3名

発明の名称 : 糸状菌のモニタリング方法

【課題】 活性汚泥中の糸状菌の量を精度よく測定することができる糸状菌のモニタリング方法を提供する。
【解決手段】 活性汚泥を蛍光染色剤にて染色し、染色された微生物のみを蛍光顕微鏡を用いて撮像し、画像処理することにより活性汚泥中の糸状菌の量を測定する。蛍光染色剤としてDNA特異的染色剤を使用すれば非生物との識別が容易となり、蛍光染色剤として蛍光標識rRNAプローブを使用すれば菌糸体が未発達の胞子等の段階でも糸状菌の量を正確に測定できる。

◇培養液総蛋白質定量による糸状菌菌体量の測定
  Schmidell,Willibaldo; Fernandes,Marcus Vinicius
  醗酵工學雑誌 54(4),225-228,(1976)

バキュロウイルスとは

2006年02月11日 | BioTech生物工学 遺伝子工学
 昆虫を主な宿主として病気を引き起こすウイルスは、9つのグループに分類されます。そのなかで、4つのグループは封入体を作るという特徴があります。この封入体はウイルス粒子を包埋するタンパク性の結晶構造物で、しかもその封入体はウイルス自身にコードされているタンパク質です。それらのウイルスの中で、環状2本鎖で約130Kbpの1断片のDNAをゲノムとするのが、バキュロウイルス(Baculovirus)科に属する核多角体病ウイルス(nucleopolyhedrovirus: NPV)です(注:NPVの英名は、nuclear polyhedrosis virusから、nucleopolyhedrovirusに変更になりました)。片倉工業㈱技術資料

家畜インフルエンザウイルスに対する抗体の検出方法およびこれに用いるキット

2006年02月11日 | 飼料 水畜産
出願番号 : 特許出願平11-347085 出願日 : 1999年12月7日
公開番号 : 特許公開2000-230931 公開日 : 2000年8月22日
出願人 : 片倉工業株式会社 外2名 発明者 : 石山 誠司 外6名

発明の名称 : 家畜インフルエンザウイルスに対する抗体の検出方法およびこれに用いるキット

【課題】 簡便で精度の高い家畜インフルエンザウイルスに対する抗体を検出するための検出方法および感染防御が可能な家畜インフルエンザウイルス用ワクチンを提供すること。
【解決手段】 家畜の生体内に産生される家畜インフルエンザウイルスに対する抗体を検出する方法において、抗原としてシアル酸アフィニティークロマトグラフィーを用いて精製した組換え家畜インフルエンザウイルスヘマグルチニンを使用することを特徴とする方法並びに(1)蛋白が実質的に変性されない状態で精製された組換え家畜インフルエンザウイルスヘマグルチニンを固定化した固相、および(2)測定対象となる家畜の抗体に結合する標識処理を施した蛋白質を含有する家畜インフルエンザウイルスに対する抗体検出用キット。また、抗原としてシアル酸アフィニティークロマトグラフィーを用いて精製した組換え家畜インフルエンザウイルスヘマグルチニンを使用した家畜のインフルエンザウイルスオイルワクチン。

クワは乳液で昆虫から身を守る

2006年02月11日 | 植物&農業
-植物の乳液に農薬・医薬の宝庫としての可能性-
 農業生物資源研究所と食品総合研究所は、古代からカイコの餌として用いられてきたクワの葉が実際はカイコ以外の昆虫に対して強い毒性と耐虫性をもち、それがクワの葉を傷つけたとき葉脈からしみ出てくる白い乳液(図1)に含まれる成分に起因していることを解明しました。農業生物資源研究所プレスリリース2006-01-23

ニシキギ科サラキア属の植物および/またはそれからの抽出物の品質判定方法

2006年02月11日 | 医療 医薬 健康
出願番号 : 特許出願2001-65041 出願日 : 2001年3月8日
公開番号 : 特許公開2002-267655 公開日 : 2002年9月18日
出願人 : 森下仁丹株式会社 発明者 : 河原 有三 外3名

発明の名称 : ニシキギ科サラキア属の植物および/またはそれからの抽出物の品質判定方法

【課題】 糖尿病、高脂血症、肥満の予防または治療に有用なニシキギ科サラキア(Salacia)属の植物および/またはそれからの抽出物、それらを含有する製剤または食品の品質を判定するための方法の提供。
【解決手段】 標記構造式を有するマンギフェリンが含有されていることを品質判定基準とする、ニシキギ科サラキア属の植物および/またはそれからの抽出物の品質判定方法。

宝酒造、飲酒機会が多い人向けの酵母エキス配合サプリメントを発売

2006年02月11日 | 腸内細菌 プロバイオティクス
 宝酒造は2月6日、酵母エキスを配合したサプリメント「宴会サプリ」を3月6日より全国で発売すると発表した。1包(3粒入り)と10包箱入りがあり、希望小売価格はそれぞれ200円、2000円(いずれも税抜き)となっている。日経BP>サプリ&食品>2006-02-10

ω3脂肪酸摂取でがん発症は防げない、系統的レビューの結果

2006年02月11日 | NEWSクリッピング
 魚油などに豊富に含まれるω3脂肪酸の積極的に摂取すべき栄養素として、広く認知されているが、残念ながら、がんリスク低減は望めないようだ。10種類を超えるがんに対する系統的レビューで明らかになったもので、詳細は、Journal of American Medical Association(JAMA)誌2006年1月25日号に報告された。日経BP>サプリ&食品>2006-02-10