バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

病原性微生物に対するワクチンとして利用しうるコリネ型細菌組み換え体

2006年02月18日 | 腸内細菌 プロバイオティクス
出願番号 : 特許出願平8-256860 出願日 : 1996年9月27日
公開番号 : 特許公開平10-99077 公開日 : 1998年4月21日
出願人 : 三菱化学株式会社 発明者 : 小林 幹 外1名

発明の名称 : 病原性微生物に対するワクチンとして利用しうるコリネ型細菌組み換え体

【課題】 ヒトを含む哺乳類を宿主とする病原性微生物に対する有効で安全なワクチンを開発する。
【解決手段】 病原性微生物由来のDNAを発現することができ且つ非病原性であるコリネ型細菌組み換え体およびそれを主成分とするワクチンを提供する。病原性微生物由来のDNAは、染色体上に組み込まれていても、また、染色体外に存在してもよく、例えば、病原性微生物毒素そのもの、またはヒトを含む哺乳類に障害を与えない蛋白質をコードする。

クロロキン耐性マラリア原虫の耐性克服剤および抗マラリア組成物

2006年02月18日 | 医療 医薬 健康
 マラリアはハマダラカによって媒介されるPlasmodium属の熱帯熱マラリア原虫P. falciparum 、三日熱マラリア原虫P. vivax、四日熱マラリア原虫P. malariae および卵型マラリア原虫P. ovaleの単独または混合感染による特有の熱発作とそれに続発する貧血と脾腫を主徴とする疾患である。これらのなかで重症マラリアを起こし、死亡率の高い熱帯熱マラリア原虫P. falciparum の薬剤耐性が大きな問題となっている。マラリア原虫の薬剤耐性のなかでも、クロロキン耐性が特に問題となる。
【0003】クロロキンは安価で副作用も少なく、血中半減期も比較的長いことから、マラリア予防内服薬として多くの国で使用されてきた。クロロキン耐性熱帯熱マラリア原虫は1950年代終わりにタイとコロンビアで出現し、1970年代には東南アジア全域に広がり、その後、東アフリカにも見られるようになった。一方、コンロビアから拡散したクロロキン耐性熱帯熱マラリア原虫は1960年代後期には南米北部のほぼ全域に分布するようになった。現在では、ほとんどのマラリア流行地においてクロロキン耐性熱帯熱マラリア原虫が報告されている。クロロキン耐性の熱帯熱マラリア原虫は他の抗マラリア剤にも耐性を示すことがあり、治療上の問題となっている。
【0004】癌細胞において、カルシウム拮抗剤であるベラパミルが抗癌剤の細胞外排出を阻害し、その結果、耐性癌細胞の薬剤耐性が克服されることは以前から知られている。一方、ベラパミルによるクロロキン耐性マラリア原虫の耐性克服については、1987年に、Martinらによって初めて報告された。しかしながら、近年、その耐性機構は癌細胞におけるものとは異なった機構が推定されつつある。現在では、マラリアのクロロキン耐性機構は、マラリア原虫内部のpHによって決定されるという説が有力で、これらに関連した研究結果が報告されている。すなわち、内部のpHが酸性であればプロトンと弱塩基であるクロロキンが結合し、膜透過性が低下することによって薬剤の蓄積が引き起こされるとする説である。耐性株ではこのpH調節機構に何らかの変化が生じていることが推測されている。ベラパミルをはじめとする薬剤がどのような機序で効果をもたらしているかについては、今のところ不明である。

出願番号 : 特許出願平10-311919 出願日 : 1998年11月2日
公開番号 : 特許公開2000-143523 公開日 : 2000年5月23日
出願人 : 化研生薬株式会社 発明者 : 小野 稔 外1名

発明の名称 : クロロキン耐性マラリア原虫の耐性克服剤および抗マラリア組成物

【解決手段】 ツヅラフジ科ステファニア属の植物由来のアルカロイド、その誘導体またはそれらの塩(以下、アルカロイド成分という)を有効成分として含有するクロロキン耐性マラリア原虫の耐性克服剤、および前記アルカロイド成分と抗マラリア剤を含有する抗マラリア組成物。
【効果】 本発明の有効成分である前記アルカロイド成分は、クロロキン耐性マラリア原虫の抗マラリア剤に対する耐性を低下させる作用を有する。従って、クロロキン耐性マラリア原虫によるマラリアの治療および/または予防に有効である。

スタチンを究める。薬剤師だから知っておきたい人気薬の深部--日経DIの特集

2006年02月18日 | 腸内細菌 プロバイオティクス
心臓病予防のエビデンスが確立し、今や国内での市場規模が3000億円を超える勢いのスタチン。今年5月にクレストールが登場し、計6種類の顔ぶれが出そろう一方、高齢者などでは横紋筋融解症のリスクが高いことが指摘されている。また患者のコスト意識が高まる中、スタチンの後発品も広がり始めた。副作用や後発品の質をどう説明し、患者に安心して服用してもらうか、第一線薬剤師の役割は重大だ。MedWavw2005-09-16

スタチンの使用患者は脳卒中の進行が抑えられる

2006年02月18日 | 医療 医薬 健康
 東京医科歯科大学大学院脳神経機能病態学助手の白石淳氏(写真)、教授の水澤英洋氏らの研究グループは、スタチンを前もって使用しておくと急性虚血性脳卒中を起こした患者の脳卒中の進行度が抑えられる可能性を見出した。脳卒中は全体の4分の1が入院したあと進行していってしまう。今回の結果は、スタチンを投与することで進行を抑えることができる可能性を示したといえる。MedWave2006-02-17

スタチン投与が心筋梗塞の2次予防に有効、特にCRP高値群で効果大

2006年02月18日 | 医療 医薬 健康
 大阪大学大学院医学系研究科教授の堀正二氏らの研究グループは、低比重リポたんぱく質(LDL)値に関係なく、スタチン製剤が心筋梗塞患者の生命予後の改善に効果があることを見出した。また、この効果は特にC反応性たんぱく質(CRP)高値群で大きかった。心筋梗塞の2次予防にスタチンが有用であることを示したことになる。MedWave2006-02-17