バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

ヤマブシタケについて

2006年02月26日 | 菌類 細菌
 朝からジメジメと小雨が降り注いでいる。古い書斎の外側から雫の落ちる雨音が胃にひびく。キノコの調べものと取り組んでいる。例によって、バイオ塾のメンバーからのリクエストで「キノコのヒトへの生理機能」についてビジネスの見解を求められたのだ。
 幅広くビジネスを、個々のキノコについて商品化に向けての企業は良く知られるが、USAワシントン州のFUNGI PERFECTI LLC.,取り組んでいるコンセプトには注目してきた。栽培、抽出、サプリメント販売と幅広いアクション。同社のホームページに表示されるキノコの機能は、よく整理されたもので、講演等ではこの表を引用させて貰ったりもする。

SOME INFORMATION ABOUT MEDICINAL MUSHROOMS
http://fungi.com/mycomeds/info.html

午后からの会合では「ヤマブシタケ」について話題提供して、メンバーによるフリー討論することになる。

▽ヤマブシタケの脳神経保護効果
  藤原道弘ほか:FFI Journal.,Vol.211,No.2 p.141-147(2006)

ヤマブシタケの成分に神経成長因子合成促進物質が発見され、アルツハイマー型認知症の予防や治療に期待されているとの記載もある。初めて人吉から小林、宮崎に向けての山歩きの折にお目にかかったヤマブシタケには、なぜか興味がつきない。

▽キノコ類の特徴的な化学成分 その機能と利用
  寺下隆夫:FFI Journal.,Vol.211.No.2 p.108-116(2006)

日常フィールドワークで疲れている若いメンバーには苦手の内容のようだが、ヤマブシタケの種菌生産に繋ぐモチベーション向上の知識としておつきあいいただくことになる。

植物使わずタミフル合成に成功 東大グループ

2006年02月26日 | NEWSクリッピング
抗インフルエンザ薬のタミフルを、原料の植物を使わず石油成分から合成することに、東京大薬学系研究科の柴崎正勝教授(医薬品合成化学)らの研究グループが成功した。新型インフルエンザ対策として需要が高まる一方、原料植物の確保が難しいことから世界的な品不足が続いてきたタミフルの安定供給が期待できそうだという。朝日新聞2006-02-26

遺伝子操作した大腸菌で「写真撮影」に成功

2006年02月26日 | 菌類 細菌
AP通信 サンフランシスコ発――あの悪名高い大腸菌が画像の分野に進出してきた。カリフォルニア大学サンフランシスコ校とテキサス大学の研究者からなるチームは24日付『ネイチャー』誌に、遺伝子操作された大腸菌を使って自分たちの姿を写した「写真」を作ることに成功したと発表した。食中毒を引き起こすバクテリア(細菌)としてよく知られる大腸菌が、カメラのフィルムとほとんど同じ要領で画像を生成したのだ。 WiredNews 2005-11-28