ら族の歳時記

「道が分かれていても人は幸せになる道を選ぶ能力がある。」
能力を信じ、心の安らぎの場を求めて、一歩一歩。

彩雲国物語-黄金の約束-

2010-02-11 23:53:36 | 本を読みました
シリーズ2作目です。
秀麗が後宮を去って3か月。
「匿名希望」さんから
「だからなんなの?意味不明」の
一文手紙(例:今日は雨だから池の鯉が元気だった)
が毎日のように届き、
迷惑極まりない理解不能の贈り物が届いた。
(例:氷のかたまり
   巨大すぎて門を通れなくなり
   塀に梯子をかけて家に入らなくてはいけなかった
   ゆで卵
   大量すぎて、ご近所に一日かけて配っても
   配りきれず、食べきれず
   腐って悪臭がした
   わら人形
   贈った本人は
   わら人形に自分の髪を数本入れて
   三晩夜中に踊りながら念を込めて贈ると
   想いが通じるという東洋のおまじないと思っていた。)

(爆笑)


そんな秀麗の家の前に
生き倒れ(演技として)として燕青が現れる。
その燕青と秀麗は
夏バテで人手不足となった外朝に
女人禁制のため男装してアルバイトをすることに。
奇人変人の上司の素顔は?
燕青正体は?
山賊の大量流入のその目的は?


という感じです。

あいかわらずのハチャメチャぶり。

贈り物のセンスもすごい。。。
そこまで世間知らずというのか
純粋というのか。。。
当然、贈り主は秀麗を思う王様です。
「暑いからと氷を贈った」
「ゆで卵が好きと聞いたから贈った」
大きさと量の加減がわかんないようです。
手紙はまめに書くものだと聞いて
内容のことは考えずに贈ったとか。

すごいに尽きる
このオープニングで笑っちゃいました。

今回は、文章もすごい。
「とっくに過去の箱に放り込んで
 鉄鋲でガンガン打ちつけて
 しっかり蓋をしておいたものを。。。」
こんな表現、普通の小説であります???

王様の世間知らずの純粋さを表す
エピソードだけではなく、
静蘭の性格も寡黙から計算高くなり、
その計算高さがおもしろさを生み。
ホント、面白いお話です。

三冊目、購入してきます。
コメント
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