ら族の歳時記

「道が分かれていても人は幸せになる道を選ぶ能力がある。」
能力を信じ、心の安らぎの場を求めて、一歩一歩。

風に舞いあがるビニールシート(森絵都著)

2009-09-07 23:18:00 | 本を読みました
森絵都さんの直木賞受賞作です。
6篇の短編集からなっております。

タイトルの「風に舞いあがるビニールシート」は
NHKでドラマ化されてご存知の方もいるかも
しれませんが、
骨組みは一緒。
しかし、NHKがらしくいろいろとカットされた
部分があります。

個人的にはこの中の
「鐘の音」という話が好きです。
仏像の修復師のお話なんですが、
潔はある仏像に「恋」をしてしまう。
特別な思い入れために師匠に殴られたりと
トラブルを起こしてしまうけれど
仏像への思いがやめられない。
しかし、ある事件をきっかけに仏像への
思いを断ち切って別の人生を歩むことになる。
そのある事件とその後の清の生活と
仏像の本当の姿に意外な関係があることがわかり。。。
鳥肌の立つような驚きがあります。

直木賞受賞の重みは私には理解できませんでした。
しかし、駄作というほどでもなく。
これからの期待で受賞したのかも。。。
コメント
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