ら族の歳時記

「道が分かれていても人は幸せになる道を選ぶ能力がある。」
能力を信じ、心の安らぎの場を求めて、一歩一歩。

「夜離れ」から

2006-05-14 22:08:39 | Weblog
夜離れ(よがれ)
乃南アサさんの短編小説です。

小説の内容は後ろ表紙の言葉を引用すると
「結婚に憧れる女性たちが、ふと思いついた企みとは?
ホントだったら怖いけれど、どこか痛快な気分にも。
微妙な女心を描く6つのサスペンス」



小説の内容はこっちにおいといて!
あとがきを心理カウンセラーの方が書いております。
私がひたすら否定する心療内科の分野です。
このあとがきから私はいろいろなことを考えました。


このあとがきから引用。
『私はカウンセリングの時、必ず父親・母親の話をしてもらう。
相談者の両親が客観的にどういう人間であるか?ということは
横において、その人自身がどのように父を母をみているかが、
問題なのだ。「なぜ・・・そう想うか」「なぜ・・・そう感じるか」に
対する答えは、その人の心の奥底を探るより、両親を探る時に
見つかることが多い  
(略)
相談者に「ご両親の仲はいいですか?」と
カウンセリングで尋ねると、「わかりません」
「ケンカしているところを見たことがないので、いいんじゃないですか?」
という返答をよく受ける。
上手に仮面夫婦を演じている父母の子供に多く見られるパターンが・・・(略)』



つまり親の夫婦関係が子供の世界観人生観をつくるという。

夫婦仲が悪く、特に母親が
「お父さんのような人を選んじゃだめよ」といえば、
子供はお父さんみたいな人でない人を探すことに
すべてのエネルギーを費やす。
しかし、結婚してみると
父親と違う面で嫌な面を見つけ、同じく子供に吹き込むものらしい。

仮面夫婦だと「子供はいい子にしていなくてはいけない」と
がんばって優等生になろうとするらしい。
または、平凡な結婚生活を望み、適齢期から外れようとするものなら
必死で相手をさがし、性格も変えてしまうらしい。


じゃあ、私の親は。。。と考える。
どちらかといえば、仮面夫婦かもしれない。
父からみれば、母は妻でなく母親であって、
一緒に行動するよりも友人と遊びに行くほうが楽しい。
しかし、家に帰って母がいないとさびしくてたまらないと
いう感じだった。
小さい子供がお母さんが家にいるから
安心して遊びにいけるという感じに限りなく近い。
だから、家族で行動するということがとても少なく、
父親として振舞うこともほとんどなかった。

母は、生活力がないから父の世話をしているという感じに見えた。
古い女かもしれない。
母も特別趣味をもっているわけではなく、友達も少ない。
感情も乏しく、なにが楽しいんだろうと想うことがある。


だから、仲がいいわけでなく、けんかがあるわけではなく、
時々母が娘に「お父さんは昔こういった」と昔父が言った暴言を
聞かせるのであった。
決して現在を語らないのミソだと思う。


子供のころ、「認められたい」「早く大人になりたい」と私が思ったのは、
父の世界には私の存在はなく、母の世界の中でもとぼしく、
「認められる存在になること」が親と会話ができる手段と
思ったのではないかと思う。

その延長で、「彼氏がほしい」と思ったのは、
人よりリードしたい=目立ちたい=認められたいという意識で、
どんな人がタイプで、デートではなにをしたいとかいう
イメージも持っていなかった。

もちろん結婚についても、同様。
結婚することが大切で、それまでの過程もその後の希望もない。

また、彼氏&だんなは「白馬の王子様」で、
「私を不幸な環境から助け出してくれる人」でしかない。
助け出してもらった後、彼のためになにができるかも、
何をしてもらいたいかもなし。


もっとも、この年齢になると「白馬の王子様」は
いないということを充分知っているので、
結婚願望はぜんぜんない。
(仕事が辞めたくなると生活の糧として必要になることはある)



霊能師さんが「幸せな生活をイメージしてみてください」というが、
幸せってなに?と思う。
想像できないのだ。
幸せな結婚生活なんて到底想像できない。
こういう親の子だから想像できないのかも。
親の幸せもよくわからないから、楽しみもよくわからないから
喜びもよくわからないから、幸せがわからないかも。
(妹が超進学校に受かったときも父の喜びはすごかった。。)


そうそう、昔、占い師の卵の友人に
「『私は病に打ち勝つ、健康になる、幸せになる』と強く念じることが
あなたの開運の一歩です」
といわれたけれど、
病に打ち勝つイメージも健康になるイメージも持たず念じたためか、
ぜんぜん効果がなく、泥沼にはまってしまった。。。。。



みなさんは、「幸せ」をイメージできますか?
彼氏&だんなさまにどんな人がいいかはっきりした理想はありますか?
デートはどこにいきたい?
プレゼントはなにがほしい???


と、いろいろ自分を見つめなおした一冊でした。
幸せってなに???
コメント (8)
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