ら族の歳時記

「道が分かれていても人は幸せになる道を選ぶ能力がある。」
能力を信じ、心の安らぎの場を求めて、一歩一歩。

罰金

2006-03-20 23:46:19 | 仕事のこと
小ボスと打ち合わせをしていた。
小ボスがその資料をみせてというので、
ファイルを開いたまま見せにもっていった。
小ボスのとなりに立って資料の検討をしていた。
遠くの方から大ボスがこちらに来る姿を見つける。
「●●●●(大ボスの下の名前)がくるぞ。
またからかいにきた。気をつけろ」と口々にささやく。

大ボスは「資料を返しに来た」とにこやかにいった。
そしておもむろに歩き始め、
私も席に座ってしゃべっていくのだろうかと見ていたら
「はい。ら族さん。
椅子が出しっぱなし。
罰金100円
という。

「え!!!!そんな!!!!
と後で聞くとフロアの人全員が振り返るほどの
大きい声で私は叫んだという。

お客様が来たとき等、椅子が出しっぱなしだと見苦しい。
いっても直らないので罰金制度を大ボスが勝手に始めたのだ。
私は日頃からちょい立ちするときは
まったくしまわない傾向がある。
今回はちょい立ちだったし、ファイルで両手がふさがっていたので
ついつい椅子をひいてそのままにしてしまった。

「そんな。初犯じゃないですか
今回は警告だけということで

となんとしても逃げようとする私。
「なにいっとる。つべこべ言わず出せ
と手をひらひらさせる大ボス。
「いやです。とかなんとかいって
ご自分のポケットにいれるんでしょうに
必死で抵抗する私。
「なに抵抗している。
ちゃんと募金箱は用意してある。
ついていらっしゃい

ついていく。。すると募金箱(献金箱ともいうが)が用意してあった。
「今は600円貯まっている。はよ出せ

100円出すと周りから
「お疲れさま~」とか「ご愁傷様」とか何ともいえない
ご声援があった。

悔しい。

もっと悔しいことは
女性第1号の罰金者になってしまったこと

おボスは女に甘いはずなのに。。。。。



午後、大ボスが再び登場。
「どっかに100円落ちていないかな~だって。
悪魔だ。。。

そして空いている小ボスの席に座り
「100円取られて落ち込んでいると思い
励ましに来た」としゃーしゃーというのだ。
私にとっては忘れたい過去なのに。

そして「この次の罰金はもう考えてある。
戸棚が空いていたら100円だ
という。

「そんな。私の罰金決定じゃないですかとまた叫ぶ私。
どうも力が余ってしまい、しめた勢いで
戸が戻ってきて空いた状態になることがたびたびある。
それにファイリングの業務の一つなので確率はすごく高い。

「ら族さん。私を逆恨むしないように
これはしつけだ。
いっても聞かないから罰金制度にすると
みんなが気をつけるからそうしただけだ。
身に付いたことをありがたく思いなさい


思えない!!!


「でも、大ボス。
聞くところによると私が女性では
罰金第1号というではありませんか。
大ボスは女に甘いというのか、
女にはあまり指導なさらないと聞きましたが

なんで私から罰金を取るんですか?

「。。。さあ。
なんででしょう?
逆恨みするなといっているでしょ。」

「募金箱にただ入れるだけでなく、
だれがどのように貢献したが記載しましょう。
でないとお金を抜いてもわかないではありませんか

「それはやめておいた方がいいよ。
自分のだらしなさを見せるだけだから」

猫ばばしてもわかんないじゃん

あとは支離滅裂な押し問答をしていたらしい。
気がつくと周りはすごくげらげら笑っていた。

後ほど小ボスが帰ってきて
「大ボスに対してため口を利くからこうなるんだ。
暴言はいて大ボスが怒っても助けてやらない」と
こってり叱られた。
確かに大ボスは人事権をお持ちになられている
偉大なお方で、ふつうはお目にかかれない人なのである。


ある意味でとてもフレンドリーな大ボスであった。
とにかく、罰金に気をつけよう。。。っと。
コメント
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