計算気象予報士の「知のテーパ」

旧名の「こんなの解けるかーっ!?」から改名しました。

ようやく精度検証も終わって・・・

2007年12月16日 | 何気ない?日常
 泣く子も黙る恐怖の「精度検証報告書」・・・が漸く終わり、この週末はつかの間の休息を過ごしておりました。ちなみに今年は、夜空に向かって叫ぶ事はありませんでした。

 局地気象を基幹業務としながらも、最近は境界条件や流れに対する考え方や流れのシミュレーションの研究が中心となっているので、以前に比べて数式を取り扱う頻度がめっきり減りました。勿論、数式には毎日「触れて」はいますが、方程式を数学的に操作するような事はありません。そんな事もあり、最近は数学力(特に計算力)の衰えを感じています。そろそろリハビリが必要かもしれません。

 そんなこともあり気分を変える意味で、最近の大学入試センター試験の数学の問題を見てみると、おや?「確率」の問題が「Ⅰ・A」に出題されているようですね。しかも、BASICのプログラミングまで入っているし(さすがにC言語ではなかった)・・・10年以上前の私が受験した頃は確率は「Ⅱ・B」でしかも選択問題だったのに・・・隔世の感を覚えます。

 それにしても、「三角比」に関する図形問題は相変わらず難しい(私だけ?)・・・最初の掴みは正弦定理か余弦定理で「今回は意外に簡単かも」と思わせておいて落とし穴に嵌めてしまうような・・・。

 さて「図形問題」繋がりで中学数学の証明問題、特に高校入試レベルの円が絡んでの証明も難しいですね。ポイントに気付けば(閃きがあれば)解けるけど、気付けないと堂々巡り・・・「図形問題」と問うて「作曲家・オッフェンバック」と解く。その心はもちろん「天国と地獄」

 その代わり昔から「解析学には強かった」と述懐しています。まあ、微分・積分とは長い付き合いになりますから。その一方で、幾何学・・特に初等幾何は取り組むのは面白いけど、やっぱり難しい・・・。取っ掛かりをつかむまでが一苦労。でも分かった瞬間がまさに「アハ体験」。解析幾何であれば、いざとなったら座標や方程式を使えば強引に解決に結びつけることができるのですが・・・初等幾何は手も足も出ません。

 ちなみに、私の住んでるマンションは駅のすぐ近くということもあり、通勤路沿いに学習塾が何軒も連なって?います。学生時代は塾の講師として中学生の英語・数学、小学校の国語・算数を担当しましたが(当初の契約は中学英語のみでしたが・・・)、あの頃をふと懐かしく思い出しました。

 私が本格的に塾のお世話になったのは高校3年の1年間。それまではずっと我流で勉強してきましたが、さすがに成績が伸び悩み、最後の頼みで学習塾の門を叩いたのでした。後に、この塾で教壇に立つようになって、「なるほどこれが塾の強さか!」と感じるものがありました。この塾長先生には、講師としての心構えや厳しさをビシビシとそれこそスパルタ教育?で鍛えて頂いたものです。あの頃はまだ若くて純真だったが故に色々と大変でした。

 再び現代の業務に戻ってみると、悩みに悩んでいるあの境界条件の方も、新しい発想で解決の道が開かれようとしています。それでも世紀の新発見と言う訳ではなく・・・気付いてみると、何でそんな事に気付かなかったんだろう、と不思議になってしまうような方法を思いつくに至りました。ここでもまた「分解する事」と「組み立てる事」という基本的な考え方が活きています。ここから具体的なアルゴリズムに落とし込んでいくのがこれまた難しいわけですが(爆)。

 それにしても、閃く人は瞬く間に閃くんでしょうねぇ・・・ま、そう言う人のことを「天才」って言うんでしょうけど。
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