退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「劣悪な職場の現実と前作より『物語』がマシなシリーズ映画」について

2023-04-25 02:33:08 | Weblog
くもり。まだ夜風が冷たく。

坂倉昇平「大人のいじめ」を読む。

劣悪な労働環境の下。
「ストレス発散」のための「職場でのいじめ」が各地で。

「コスト」しか見ない保育・介護の現場でも。
さらには「発達障害者」や「労働組合」へも。

「ブラック企業の経営者」によるものもあったり。
被害者たちは精神を病むケースも少なくない模様。

「働き方改革」がむしろ「現場の現実」に合わず。
かえって労働環境を悪くすることなど。

たしかトラック業界でも似たような話が。
「コストカット」が「余裕のなさ」を生み出して。

「人件費を削ること」でしか「利益」を生み出せない会社は「退場」させないと。
ここでも「生産性の低さ」があらためて。

「リスキリング」という言葉が叫ばれて久しいけれど。
「本当に役に立つもの」が広く行われなければ意味がなく。

「決められた時間内で効率のいい仕事をすること」。
その「当然」がこれほどまでにない「現実」たるや。

いつまで「仕事しか出来ない人生」を送るのか。
いい加減に本気で考えないとどうにも。

松林宗恵「続・社長道中記」(’61)を観る。

小林桂樹と団令子の仲をめぐって。
前作よりは「筋道」が出来ていてマシ。

62年前の長良川の鵜飼いの姿も見られ。
新幹線登場前なので「こだま」が走り(2年後の黒澤明「天国と地獄」でも同様に)。

名古屋の中心街や浜松の養鰻場なども。
映画にはそうした「楽しみ方」もあるのを知っておこう。

もっともそうしないと楽しめないのは作品の出来が微妙だから。
唯一の取り柄は作品の長さが88分であること。

「会長」三好栄子や「小林桂樹の母」英百合子が出ていないのがいささか「寂しい」。
本シリーズは33作あるようなのでじっくりとお付き合いするつもり。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「『中毒あるいは依存症』の... | トップ | 「『形式』がしつこい古典と... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事