退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「ファッションイラストの素敵さと『後世』に対する途方もない貧しさ」について

2018-04-05 02:19:45 | Weblog
晴れ。やや風が吹く。

キャリー・ブラックマン「ファッションイラスト100年史」を見て読む。

さまざまなデザイナーたちのイラストを見るのはひたすら楽しい。
「そういう風に描くのね」といった「発見」があるから。

アンディ・ウォーホルがこうした仕事もしていたのは不勉強にして知らず。
わが国の人物としては中原淳一、長沢節、ペーター佐藤など。

長沢節の着物姿をダイナミックに描いたイラストがいい感じ。
「和洋折衷の素敵さ」が溢れていて何とも言えない魅力がある。

個人的にはファッションにあまり興味がなく。
こうしたイラストを見る面白さを初めて知った次第。

英仏独に加えてスペイン、ロシア、ハンガリーも。
「当時の最先端」が十分に味わえる内容。

もっとも国籍ににあまり意味はなく。
「素敵な作品」でさえあればいいだけのこと。

「線と色使いあるいは構成」の魅力を是非。
「砂漠のような現実」にいるとやはり「キレイなもの」に目が行く次第。


これまたいつのものか忘れた以前の「遊び」。

デッサンの技術などないから感覚のみで。
「ペイント」機能で「偶然」を遊ぶのもまた楽しからずやとか。

もっともそれゆえに「長続き」するはずもなく。
「はかないもの」です、ええ。

それとは別に。

巷では「イラク日報発見」のニュースなど。

敗戦時にあらゆる書類を焼いた過去がある「歴史」のせいか
わが国では「公文書」の扱いが如何ともしがたいほどずさんで。

そもそも「記録する」のは何故かと言えば「後世に判断を委ねる」ため。
その種の「緊張感」がわが国には全く見られず。

今をどうにか「ごまかすこと」しかしない模様。
これでは「豊か」になりようもなく。

どういう世界であろうと「緊張感」をなくしたら「おしまい」。
繰り返すが「職人に『完成』などないこと」を思い出したいもの。

明日は少しだけマシになりたい。
この「倫理」が見失われて久しい「現在」は「途方もなく貧しい」。
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