退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

宙ぶらりんに耐えるということ

2008-10-15 01:48:14 | Weblog
雨。夜になって止む。

ウルリヒ・ベック「危険社会」を読み始める。

第一部はなんとか読み終えたところだけれど話が長くてくどい印象。
チェルノブイリ以降は「誰にでも平等に危険が降りかかる」と。

「科学的に正しいこと」は証明するのに時間がかかるし難しい。
それはたとえば水俣病の例を見てみればわかる。

もちろん「御用学者」というのも存在して
昔の裁判における法医学鑑定などでも同じようなことがあった。

いわゆる「まともな」科学者というのはおそらく謙虚なもので
「わかっていること」よりむしろ「わかっていないこと」に目が向くはず。

だがそうすると素人にとっては
いたずらに断言する人の方が信用できそうな気になるという「矛盾」もある。

とりあえず何事かの「真偽」を判断する時には
かなり慎重な情報選びが必要とされることはわかっている。

とはいえ誰にもそれが可能かといえば不可能に決まっている。
怠惰なわれわれはついつい簡単な結論に飛びついてしまいがちだ。

信用しつつ信用しないこと。
時には失敗を繰り返しながら自分なりに「基準」を作るしかないか。
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