股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

ファーナス/訣別の朝

2015年02月11日 16時42分30秒 | 映画評論ハ行
製作年:2013年
製作国:アメリカ
日本公開:2014年9月27日
監督:スコット・クーパー
出演:クリスチャン・ベイル,ウディ・ハレルソン,ケイシー・アフレック,フォレスト・ウィテカー
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寂れた鉄鋼の町ブラドックで育ったラッセルは、製鉄所で勤務しながら高齢の父の世話をしている。一方、彼の弟ロドニーは、イラク戦争のトラウマを抱えて鬱屈した日々を送っていた。ラッセルは平穏な日々に満足していたが、ある晩、予想外の事件が起き…。
レオナルド・ディカプリオやリドリー・スコットが製作に回り、オスカー俳優クリスチャン・ベイル主演で放つドラマ。アメリカの片田舎で暮らす主人公が、ささいなことをきっかけに転落の人生を歩む姿をつぶさに映し出す。弟を『ジェシー・ジェームズの暗殺』などのケイシー・アフレックが演じ、ウディ・ハレルソンやウィレム・デフォーら怪優たちが共演。閉塞感漂う町で必死にあがきつつ生きる男たちの生きざまが胸に突き刺さる。

寂れた田舎町で繰り広げられる復讐劇。クリスチャン・ベイルの演技も素晴らしいが、弟役のケイシー・アフレックの心に闇を抱えた演技も素晴らしかった。オスカー俳優勢揃いの作品になっています。復讐劇なのだが、その復讐が始まるまでが長い…。最後の5分のために残りの2時間があるようなもの。閉塞感や作品全体の重みを感じられて、世界観は好きだ。社会から放り出された兄弟の葛藤や確執が悲しく恐ろしく描かれている。人を殺していまい、刑務所に入り、父親の死にも立ち会えず、弟は殺されて…こんな人間は復讐にしか向かう道がないのだろうか。現実というか運命というか、何もかもが残酷だ。なのだけど、やっぱり前半の尺が長すぎたのが残念…。戦争の恐ろしさや人間の怖さを感じられる良い作品なのに全体のバランスが惜しい!!

この作品の評価・・・・★★★★★☆☆☆☆☆
コメント
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