股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

グエムル -漢江の怪物-

2007年02月02日 01時20分52秒 | 映画評論カ行
製作年 : 2006年
製作国 : 韓国
2006年9月2日公開
監督 : ポン・ジュノ
出演 : ソン・ガンホ,パク・ヘイル,ペ・ドゥナ,ピョン・ヒボン
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ソウル市内を流れる川、漢江のほとりで売店を営む一家がいた。家長ヒポンの長男カンドゥは、いい大人なのに店番すら頼りにならないが、娘のヒョンソを愛する気持ちは人一倍強かった。行楽客でにぎわうのどかな午後、人だかりのする方へ行ったカンドゥンは、橋にぶら下がり、うごめく大きな”何か”を目撃する。そして”何か”は土手に這い上がり、あっという間に人々を襲って喰い始めた。そして逃げる途中、娘のヒョンソはその怪物にさらわれてしまう。その夜、一本の電話がカンドゥンにかかってきた。「おとうさん、助けて…」。
『ほえる犬は噛まない』『殺人の追憶』と作る作品が全て面白い、韓国のポン・ジュノ監督。その長編3作目となる本作も、当然のように期待を裏切らない出来ばえだ。都会のド真ん中に「怪物」が現れ、人々を恐怖に陥れるが、それはゴジラのような怪獣ではなく、恐竜ほどの大きさの動きが素早いモンスターだ。そしてそれに立ち向かうのは、軍隊や科学者、TVレポーター、ではなく、社会から落ちこぼれたような一家。笑える場面もあるが、しかし本作は決してコメディやパロディではない。残酷なシーンについギャグを入れてしまうスピルバーグ作品にも通じる、シリアスとユーモアが不思議な感じでブレンドされている、独特の持ち味がある作品なのだ。平和な土手が一瞬にして阿鼻叫喚の地獄絵図と化してしまう冒頭のシーンは、何度でも見たくなるだろう。
韓国のスピルバーグとも言われるポン・ジュノ監督が“今時ヒットするのかよ?”って思うぐらいの怪物映画を製作。しかし韓国では興行収入歴代1位を獲得するほどの大ヒットを記録しました。でも日本じゃそんなに話題になんなかったよね…。えっと、観た感想ですが、やはり地元韓国で歴史的大ヒットしただけあって凄く良かったと思います!ただのB級怪物映画ではなく、その中に親子の絆とかがきちんと描かれているので大人から子供まで楽しめるんじゃないかと思いますよ。ソン・ガンホはもちろん良い演技してますが、やはち注目は娘役のコ・アソンでしょうか。怪物相手に見事な演技をしちゃってます!肝心の怪物はCGとは感じられず、昼間から土手で大暴れしている姿なんて全く違和感ありませんでしたぁ米軍の医師が薬品を違法投棄したのが原因でこの深海魚のようなエイリアンのようなヤモリのような怪物が出来てしまったわけですが、直感としては環境破壊を訴えてるのかな?と思いましたが、よぉ~く考えてみりゃあアメリカ嫌いを訴えてるような気もしますねそれに感染したアメリカ人は死んじゃうし…“もし自分の家族が襲われたら?”と思わせるほどの作品だったと思います。でも途中で観客を笑わせるシーンがあったけど、やっぱ韓国人と日本人笑いのツボは違うらしく、自分はこの作品で笑いのシーンは無い方がいいと感じました。そしてこの作品で一番気になる事が政府の存在。怪物が出たというのに軍隊が怪物を捕まえようとするシーンは全く無く、政府は怪物を捕まえるより感染者を隔離することに必死になってますそれが謎。まぁ将来こんな事態が起こってもおかしくなさそう…。

この作品の評価・・・・79点
コメント
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