股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

パレード

2024年03月02日 18時18分11秒 | 映画評論ハ行

製作年:2024年
製作国:日本
日本公開:2024年2月29日
監督:藤井道人
出演:長澤まさみ,坂口健太郎,横浜流星,森七菜,寺島しのぶ,リリー・フランキー

海辺で目を覚ました美奈子(長澤まさみ)は、離れ離れになってしまった息子の良を捜そうとする。その道中でアキラ(坂口健太郎)やヤクザだった勝利(横浜流星)、元映画プロデューサーのマイケル(リリー・フランキー)、さらにその仲間たちと出会う。美奈子はその場所が現世に未練を残した者たちがとどまる場所だという現実を受け止められずにいたが、死者たちが会いたかった人を捜すパレードに参加したことをきっかけに、彼女は変わり始める。
この世から旅立った人々の視線で、残された者たちへの思いをつづるヒューマンドラマ。ある女性が、はぐれてしまった一人息子を捜すうちにさまざまな人々と出会い、自分がすでに死んでいることを知る。監督などを務めるのは『最後まで行く』などの藤井道人。『MOTHER マザー』などの長澤まさみ、『サイド バイ サイド 隣にいる人』などの坂口健太郎、『ヴィレッジ』などの横浜流星のほか、黒島結菜、田中哲司、寺島しのぶ、リリー・フランキーらがキャストに名を連ねる。

死の世界に生きる人々が残された者たちへの思いをつづるヒューマンドラマ。「生」と「死」がテーマ。それぞれの世界で生きる人間が誰を思い、何を思い、どう行動するのか。ファンタジー映画でありながら家族、友情、恋人など、人の絆や温かみを感じられる演出がとても良かったです。登場人物が多いにも関わらず、1人1人にスポットを当ててまとめ上げるとは、さすが藤井道人監督。登場人物それぞれにエピソードがあるため、大切な人を亡くしたことがある人なら共感できるところがあるかと思います。映像、音楽がとても心地よい。死の世界という第2の人生があるのなら、自分なら何をするか、誰に一番会いたいか、考えてしまった。
ただ、死の世界に関して説明不足だったのが残念でした。お迎えが来るタイミングが人ぞれぞれ違っていたり、そもそもパレードをする詳しい意味もよく分からないまま。美奈子が主人公かと思って観ていたら、途中から映画プロデューサーのマイケルが主人公のような感じがしました。う~ん、個人的には美奈子のエピソードを軸に描いてくれたほうが良かったと思う。キャストは豪華だけど泣けるほどではなかったです。でも良い話であることは間違いない。

この作品の評価・・・・★★★★★★☆☆☆☆(満点は★10)
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