股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

トンネル 闇に鎖された男

2017年10月05日 19時25分11秒 | 映画評論タ行
製作年:2016年
製作国:韓国
日本公開:2017年5月13日
監督:キム・ソンフン
出演:ハ・ジョンウ,ペ・ドゥナ,オ・ダルス
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無事に大きな契約を済ませ、妻セヒョンと娘の待つ自宅へと車で帰ろうとしていた自動車ディーラーのジョンス。だが、山中のトンネルに入ったところで崩落事故に巻き込まれて車ごと生き埋めになってしまう。目覚めるとがれきに囲まれており、手元には水のペットボトル2本、誕生日を迎えた娘に買ったケーキ、バッテリー充電が78パーセントの携帯電話のみ。一方、トンネルの外ではレスキュー隊を率いるキムらが救助に取り掛かるが…。
『最後まで行く』などのキム・ソンフンがメガホンを取ったディザスタームービー。トンネル崩落に巻き込まれて車ごと閉じ込められた男、救援に奔走するレスキュー隊長、男の生還を祈り続ける妻の姿を通して、壮絶なサバイバルと救出劇の行方を描く。『群盗』などのハ・ジョンウ、『空気人形』などのペ・ドゥナ、『国際市場で逢いましょう』などのオ・ダルスらが出演する。極限状況に置かれた者の心情を見つめた視点に注目。

トンネル崩落事故に巻き込まれた男の壮絶な脱出劇を描いた本作。閉じ込められた男、彼の生還を祈る妻、レスキュー隊の隊長の3つの視点から物語は進んで行きます。僅かな水とケーキ、携帯電話…自分が同じ状況にいたらどれだけ絶望的でパニックになるだろうか…。他人事ではない感覚。そんな極限状態の中で繰り広げられる決死の救出作業。韓国映画お得意のリアルさや緊張感にまた今回も泣かされま…のはずでしたが、ツッコミポイントが幾つかありました。30日間もの間、トンネルの中で僅かな食料だけで生き延びられたことも不思議であり、救出された時に男や犬が意外と元気だったことに不自然さを感じました。女性の存在がニュースでは語られず生存者は男しかいないような報道もちょっと不思議。遺体の腐敗臭が凄そう…。途中で作業員が突然死んでお涙頂戴の演出も突拍子過ぎて泣けず…。ラストも大きな感動とまではいかなかった。韓国映画らしさは伝わってきますし楽しめる作品です。こういう熱い映画、いまの日本映画じゃ作れないだろうな~

この作品の評価・・・・★★★★★★☆☆☆☆(満点は★10)
コメント
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