股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

白い沈黙

2015年10月22日 19時24分31秒 | 映画評論サ行
製作年:2014年
製作国:カナダ
日本公開:2015年10月16日
監督:アトム・エゴヤン
出演:ライアン・レイノルズ,ミレイユ・イーノス,ロザリオ・ドーソン,スコット・スピードマン
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マシューの9歳になる娘キャスが、雪の降る日に行方がわからなくなる。誘拐されたと取り乱すマシューだったが、それを裏付ける目撃情報や物的証拠が出てこない。それが原因で警察は彼が自分で娘に危害を加えたのではないかと疑うが、捜査は進展することなく8年が経過してしまう。ある日、突如としてキャスの生存をほのめかすような証拠が次々と浮かび上がる。混乱しながらも娘との再会の希望を見いだすマシューだったが、衝撃的な事実を突き付けられることに。
『ハッピーボイス・キラー』などのライアン・レイノルズ、『トランス』などのロザリオ・ドーソンらが共演を果たしたサスペンス。突如として娘が行方不明となり、その8年後に生存を感じさせるサインを受け取った父親を待ち受ける、思いも寄らない運命を見つめる。監督は『クロエ』『デビルズ・ノット』などの鬼才、アトム・エゴヤン。時系列を解体したパズル的な語り口に引き込まれる。

突如、行方不明になった娘。8年後、父親は娘の生存の手掛かりを見つけるが、思いもよらない運命が待ち受けていた…。誰にでも起こりえる事件。一瞬目を離した隙に子供がいなくなる。冒頭で犯人の正体が判明します。しかし、その犯人の異常な行動や、子供を誘拐や虐待する裏の組織など、父親の視点と、犯人の視点、2つの視点から物語を見ることが出来るので面白いです。一見普通に見える犯人の執拗で変態な行動に恐怖を感じます…。警察は…やっぱり無能だ(笑)裏の組織の正体をもう少し明確に描いてくれれば恐怖も完成度も上がったかなと思います。女性刑事を監禁したのも何か本題と絡んでくるのかと思いきや、ただ監禁してるだけだし。犯人の正体や、少女の現在の姿は後半まで謎を明らかにしないまま隠しておくべきだったと思います。どうやって誘拐したのか?隠しカメラはどうやって仕掛けたのか?犯人の手助けをする女は何者?謎も残されているので、惜しい作品でありました。真っ白に降る雪は、映像に冷酷さと不気味さを際立出せていて良かったです。でも似たような作品なら「プリズナーズ」の方が面白い!トリックかギミックか…。

この作品の評価・・・・★★★★★★☆☆☆☆(満点は★10)
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