股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

パレードへようこそ

2015年10月18日 15時55分16秒 | 映画評論ハ行
製作年:2014年
製作国:イギリス
日本公開:2015年4月4日
監督:マシュー・ウォーカス
出演:ビル・ナイ,ドミニク・ウェスト,アンドリュー・スコット,ジョージ・マッケイ
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マーガレット・サッチャー政権下の1984年夏、ロンドン。炭鉱労働者のストライキの報道を見たマークは、彼らを救済すべく仲間たちと募金活動をすることに。しかし、ゲイとレズビアンの活動家グループであるマークたちが必死でかき集めた支援金を受け入れる炭鉱団体はなかった。それでもマークたちはめげず、労働者たちに直接寄付金を渡すためロンドンからウェールズへ向かう。
ストライキ中の炭鉱労働者支援に立ち上がったロンドンのLGSM(ゲイとレズビアンの活動家たち)の若者たちと、ウェールズの炭鉱労働者の交流をつづる感動作。イギリスのマーガレット・サッチャー政権下で起きた実話が、1980年代の名曲をバックに描かれる。監督は、第63回トニー賞にて監督賞を受賞したマシュー・ウォーチャス。出演には『ラブ・アクチュアリー』などのビル・ナイ、『ヴェラ・ドレイク』などのイメルダ・スタウントン、『サンシャイン/歌声が響く街』などのジョージ・マッケイらがそろう。

炭鉱労働者支援のために立ち上がったゲイやレズビアンの若者たちの奮闘を描いた実話を基にした本作。世の中には様々な差別や偏見がある。性的マイノリティに対して、理解できる人もいれば出来ない人もいる。きっと今以上にゲイやレズビアンへの差別は酷かったと思う。だけどこの映画の若者たちはただ真っ直ぐに目の前の問題に立ち向かっていく。その姿は勇敢でカッコ良かったです。LGSMのメンバー1人1人にそれぞれ人生があって、悩みがあって。炭鉱の人々との交流やLGSMの活動の中で、1人ずつスポットを当てて若者たちが成長していく姿も見どころです。“差別”という重いテーマを扱っているにもかかわらず、とても前向きな気持ちになれる作品でした。知らないことも知らないままでいるのが一番良くない。知らないことを知ろうと歩み寄ることで、きっと世界を知ることが出来るのだと思いました。最後のパレードのシーンが印象的。

この作品の評価・・・・★★★★★★★☆☆☆(満点は★10)
コメント
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