パピとママ映画のblog

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しあわせへのまわり道★★★

2017年03月11日 | DVD作品ーさ行
『ナイト・トーキョー・デイ』などのイサベル・コイシェ監督がメガホンを取り、パトリシア・クラークソンと名優ベン・キングズレーが共演を果たした感動作。性別も人種も宗教も異なる男女が、車の運転を通して少しずつ心を通わせていく様子を描く。原作は The New Yorker に掲載されたエッセイで、パトリシアが映画化を熱望。人生のどん底から少しずつはい上がり、新たなステップを踏み出すヒロインの姿が共感を呼ぶ。
あらすじ:ウェンディ(パトリシア・クラークソン)はニューヨークで書評家としての成功を手にしていたが、長年共に暮らしてきた夫にある日突然捨てられる。一人取り残された彼女は悲嘆に暮れ、さらに自分で車を運転しなければならないことに気付く。ウェンディはインド人タクシードライバーのダルワーン(ベン・キングズレー)の手ほどきを受けることに。

<感想>NYで書評家として成功をした熟年女性が、21年間連れ添った夫の浮気で離婚。夫との別れ際に乗ったタクシーの運転手がインド人のダルワーン。今まで車の運転免許など取ろうとも思わなかった彼女が、離婚をきっかけにインド人の男性に車の運転のレッスンを受け初め、自分自身と向き合うことになる。

演技派のパトリシア・クラークソンのチャーミングで知的な魅力が全開が見どころの一つであり、この主人公を彼女が演じることでリアルな素敵度が上がっていると思う。
タクシーの運転手が車の教官とは、インド人のダルワーンには、ベン・キングズレーが扮しており、すぐに公道を走るので初めての運転じゃ気が気でないし、ハラハラものですから。急停止、急ブレーキは初心者には絶対にあるでしょう。

インドから政治亡命してきたインテリのタクシードライバー兼運転教官の生活も描いており、独身という設定であり、ベン・キングズレーのターバンの色がピンク色からオレンジ色に変わって、愛情表現が鮮やかなターバンの色彩であらわされているような感じもする。

インドにいる妹の世話で見合い写真で即決で結婚が決まり、NYにいる彼のところへお嫁さんが来て、結婚式を挙げるという。これには驚いた。嫁も英語が話せないし、買い物にも行けない。夫は夜もアルバイトで生活費を稼いでいるし、NYに来て毎日一人でTVを見て過ごしている。ところが、思い切って外へ買い物に出かけると、スーパーで生理用品を買おうとするも、何処においてあるのか分からない。店員に聞いても知らないというし、困っていると同じ故郷のインド人の女性に助けられて、家に友達まで呼んで来てパーティを開いているところへ、夫のダルワーンが帰って来る。

ウェンディが免許試験で落ちてしまいがっかりしてやめてしまうというのだ。そんな彼女を好きになっていくインド人のダルワーン。ウェンディの方は、友達が彼女に似合う高学歴の男性との見合いをさせるも、意気投合してベッドインまでいくし、上手くすれば結婚までいきそうな気配。
物語の中で、車の運転を人生の舵取りになぞらえるあたりは、ありがちな感じがするでもないが、成熟した大人の女性の幸せさがしといった展開で描いているのがいいですね。
それに、脚本も演出も洒落ていて、ユーモアたっぷりで大人の男女のしあわせの秘訣は、距離感のセンスかもしれませんね。

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