円筒形にまで仕上がったパンフルート素材は、中心部に穴をあけ管の状態にします。
木材の管作りにとって「穴あけ」は必須であり、失敗の多い最大の難関の工程です。
ドリルが進んでいく時の圧力は相当なもので、余裕を持った径の材料取りをしていないとすぐに割れてしまいます。
特にカイヅカイブキの木は粘りがないので割れる確率が高くなります。
予防策として小型万力で1コ1コ歌口部分を締め付けて作業を始めます。
また、カイヅカイブキの木は縦繊維がねじれているためドリルが真直に進む確率は0%で、穴あけ後の補修が
必須となります。
風の音パンフルート製作工房 〒739-0302広島市安芸区上瀬野町205番地 tel082-894-0854
主宰 香原 良彦 (パンフルートの製作歴32年、300台以上を誕生させた円熟期の68歳。)