風の音パンフルート製作工房

浅い軽やかな音・心に沁みる奥深い音を自然の素材から自在に引き出します。パンフルート販売・修理・見学受付け中。

穴内のバリ取り

2016-08-25 | 被爆樹木のパンフルート

パンフルート用の円筒材に穴をあけると表面は「むしり取った」状態で、明るい方向に覗いて見ると小さな木片

(バリ)が無数に立ちはだかっています。

  

 

 パンフルート管の内側表面は音が発生する時の音質に重大な影響を与えます。

パンフルート管内に異物が入って音が鳴らなくなる例としては・・・

1年も2年もさわっていない在庫品を取り出して吹いてみると鳴らない管が出て来ます。

よくよく調べてみると中にクモの巣があったりします。

クモの巣は細い糸の集まりですから空気は簡単に通り抜けます。

両唇の隙間から圧力のある空気(ビーム)を吹き出した時空気の流れは底まで到達するとは思われますが、気流が

乱れいわゆる乱気流になってしまうことが音の出ない原因と思われます。

音が立ち上がる最大の要因は底で跳ね返された空気の塊が逆流して上部(歌口)まで届き、一カ所に集中して霧吹

き状態になることです。

この時空気の塊が幾つにも別れていて力が分散されていては音は立ち上がりません。

自作のサンドペーパーを巻き付けた棒でせっせと管内を磨き上げます。

  

 

風の音パンフルート製作工房では優しく温かい音材を厳選して素材本意の楽器作りを行なっております。

購入・修理・貸し出し・教室などのお問い合わせは080-5235-7664またはpanfrute@ybb.ne.jpまでどうぞ。