風の音パンフルート製作工房

浅い軽やかな音・心に沁みる奥深い音を自然の素材から自在に引き出します。パンフルート販売・修理・見学受付け中。

古代パンフルート寸切り開始

2013-02-01 | 古代楽器を再現する

    1月は山へ入り薪集めに専念してまいりましたが、一段落をつけパンフルート作りの作業を進めます。

    

 竹の寸切り作業は寸法のみ違い普段と変わらぬ作業。   正倉院モデルのパンフルートを数値化して表にしたもの。

 古代パンフルートについては昨年来より再現の計画を立て資料集めを行なって来ました。

正倉院展目録の甘竹簫項目の中には最長管の長さおよび楸木の帯の長さと18管であったことが記されています。

3点以外の数値は写真図形による比率と現代の音階にあてはめて数値を決定する以外にありませんでした。

最長管の長さから音程を現代音階にあてはめるとE音に相当します。

まず正倉院古代パンフルートは最低音をEに設定して18管を並べ置きました。

寸法切りは普通は上部歌口部分の内径を基準に下方向に何センチと決め切り落とすが、正倉院モデルでは底の部分に節が

残っている形のためまず最初に節を半分残す切り方(園芸業者さんでは「節止め」と呼ぶ)で切り落としたうえでそこを

基準に上方向の長さを決め歌口部分を切り落とす。

切り方は普通とは逆の基準点となります。

この切り方の難しい点は歌口部分の内径が計れないまま位置を決定しなければならない点にあります。

外径から肉厚を予測して切り落とすのですがなかなか希望の寸法であってくれません。

予測より2管上の長めの寸法に切り落し計測しながら1段ずつ目的の寸法に近づけます。

パンフルート購入・修理・蜜蝋などの問い合わせは082−894−0854または香原 良彦 <xiaxi@go8.enjoy.ne.jp>

 までどうぞ。広島パンフルート愛好会教室へもどうぞ。nakamura@an-pan.org


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