風の音パンフルート製作工房

浅い軽やかな音・心に沁みる奥深い音を自然の素材から自在に引き出します。パンフルート販売・修理・見学受付け中。

葦のパンフルートは6000年前の楽器

2018-02-14 | パンフルート界の交流

次作パン屋のイーストンにに登場する葦のパンフルートは6000年前からその存在を

知られています。

 

   絵本では森のイーストン のお店を中心にいろんなキャラクターを持つ動物たちが登

   場いたします。

   

 

ルーマニアに伝わってきた楽器パンフルートは、古代ギリシャを期限とする葦笛です。

「パン」というネーミングはギリシャ神話に登場する「牧神パン」に由来いたします。

ミケランジェロなどが登場する約600年前のルネサンス以前はヨーロッパ各国で演奏され

ていたということですが、近代楽器の登場によりその効率の悪さが原因でしだいに使われな

くなりついには人々の記憶から忘れ去られてしまいました。

現在までその原形が伝わってきたのはルーマニアだけといわれています。

ルーマニアでは山岳遊牧民族が羊の群れを追うときに吹き鳴らす笛として使われてきました。

 

   葦のパンフルート、肉厚は薄く細く繊細な音で物悲しい表情となります。

        

 

  風の音パンフルート制作工房  広島市安芸区上瀬野町205(国道2号線沿い)

連絡先 080-5235-7664 082-894-0854  panfrute@yahoo.co.jp 香原良彦まで


パン屋のイーストンでは葦笛で登場

2018-02-12 | パンフルート界の交流

絵本・パン屋のイーストンではシリーズ次作にパンフルートを登場させていただけるそうで

すが、素材は昔からヨーロッパで伝わってきた「葦」の楽器としたいそうです。

 

   

 

パンフルートは鳥の骨に穴をあけた笛とならんで「世界で最も古い楽器」であると言われて

います。

古代ギリシア時代からパンフルートの記述が現れて来ますが、笛が誕生したヨーロッパでは

熱帯産である竹は存在してなく穴があいて音管として成立する植物は葦しかありませんでし

た。

現在でもヨーロッパのパンフルート制作家はタイ・ベトナム・中国南部から竹を輸入して組

み立てておられます。

葦は広島県でも生息していますが、それも南島しょ部で、雪はめったに降らない温暖地域に

わずかにみられます。

葦は竹と比べ柔らかく一度試しに採取してきましたが、乾燥させるにつれ収縮が大きくパン

フルート管としては使い物にならなかったことがありました。

 

   私が持っている唯一の「葦パンフルート」ですが研究のため分解したり竹管を継ぎ

   足したりして原型をとどめていません。

   

 

  風の音パンフルート制作工房  広島市安芸区上瀬野町205(国道2号線沿い)

連絡先 080-5235-7664 082-894-0854  panfrute@yahoo.co.jp 香原良彦まで


絵本作家・巣山ひろみさん工房見学

2018-02-10 | パンフルート界の交流

「パン屋のイーストン」の絵本で知られる作家の巣山ひろみさん(広島市佐伯区在住)が先日

パンフルートの取材のため当工房に訪れられました。

 

   

 

巣山ひろみさんの来訪目的は「パン屋のイーストンのシリーズ次作(現在2作目を発表中)

にパンフルート演奏家のキャラクターを登場させたい」とのこと、そのための取材でした。

巣山さんがパンフルートのこと、私のことを知ったきっかけは2016年11月の中国新聞

「五日市高校が被爆樹木をパンフルートに再生した番組を自主製作した」という記事を見ら

れてからのことだと言われていました。

被爆樹木カイヅカイブキの持つ強力な発信力がいろんな方を結びつけてくれるものですね。

巣山さんにパンフルートの形への思い、何種類かのパンフルートを演奏し音の魅力などを

お伝えしました。

 

        

  

  風の音パンフルート制作工房  広島市安芸区上瀬野町205(国道2号線沿い)

連絡先 080-5235-7664 082-894-0854  panfrute@yahoo.co.jp 香原良彦まで

 


バイオリンの音は素材で決定

2017-07-27 | パンフルート界の交流

町内のバイオリン製作家の方に音づくりについてうかがいました。

 

   

 

 バイオリン制作家の方に「音質を決定づけるものは何か」とたずねると、「ニスで多少の

音質変化はあるものの、根本の音質決定は素材にある」というものでした。

冒頭で「日本の材はバイオリンという楽器には合わないので使用しない」と言われた意味が

裏付けされました。

その材が育った環境(気候風土)により同じ楓の木でもゆるやかな密度であったり、硬くし

まったりするのでしょう。

 

最近私がパンフルート製作の取材を受けたり執筆したりするとき、「竹や木の持つ記憶を呼び

さますお手伝いをする」というメインテーマで話を進めます。

人の手でどう加工しようと、どうにもならない音の性格がそこに浮き出てきます。

製作者・演奏家がそれを支配しようとするのはおこがましいことですね。

 

   

 

風の音パンフルート製作工房では音の研究をしながら楽器作りをおこなっています。

連絡先 080-5235-7664 082-894-0854 panfrute@yahoo.co.jp


バイオリン製作者宅へ訪問

2017-07-21 | パンフルート界の交流

昨日町内の(5k離れています)バイオリン製作者のところにおじゃまして話をうかがいました。

 

   

 

 この方は日本の用材では楽器に向かないと、木材をドイツから輸入しておられます。

この方の存在を知ったのは、先月パンフルート工房にぶらりと立ち寄られてからです。

製作者共通の音に対する感覚が話のなかで伝わって来ます。

ここは一度「バイオリン製作工房に伺わなくては」とおじゃましました。

庭に6帖の作業小屋を立てられて楽器は生み出されています。

作業場の中央には表面板(米松)・裏板(楓)を削り出すための治具がおかれ、手間の

かかる工程であろうことが伝わって来ます。

 

   

 

風の音パンフルート製作工房では幅広い音楽を参考に楽器作りを行なっております。

連絡先 080-5235-7664 082-894-0854 panfrute@yahoo.co.jp