風の音パンフルート製作工房

浅い軽やかな音・心に沁みる奥深い音を自然の素材から自在に引き出します。パンフルート販売・修理・見学受付け中。

2015来日記念限定版CD

2015-10-10 | パンフルート界の交流

今回のレッスン会場では参加者にCornel Panaさんの来日記念限定版CD(¥1500)の購入を勧められ購入しま

した。レッスン料(¥3000)に込みなのでしょうね。

   

 他では入手できない貴重な編集CDにはクラシック曲12とルーマニア民謡10の計22曲が収録されています。

パナさんのCDの音は鋭く張りのある高音が特徴ですが、低音部でもその鋭さを生かした独特の響きで高音との対比

をつけられています。

本人から直接レッスンを受けてCDの音を注意深く点検すると、レッスンで何を伝えたかったのかおぼろげながら

分かるような気がします。

パナさんのレッスンを受けるのは 2回目ですが、今回はパナさんの話される内容が理解できるようになっていました。

この間私がパンフルートの音出しに付いて研究をしていた内容そのままがパナさんの口から出ていたのです。

タンギングでTU・KU・TU・KUと強弱を付けて進むこと、フレーズ全体をレガートに結ぶにはTU・FU・FU・FU・FU

と最初だけ強いタンギングをして後は空気を柔らかく切ること、楽器を傾けないで半音を出すこと、などです。

私の進んでいる方向性は間違っていないと感じたので道を極めて行きます。

   

 

風の音パンフルート製作工房では自然の音を再現する楽器作りを行なっております、

購入・修理・貸し出し・教室などのお問い合わせは080-5235-7664またはpanfrute@ybb.ne.jpまでどうぞ。 


コーネル・パナさん来広

2015-10-08 | パンフルート界の交流

 

2015来日コンサートツアー中の合間を縫って10月6日広島でレッスンのため途中下車してくださいました。

   

 パナさんレッスン風景。受講生のそばに立ち、構えから音質まで細かく指導が行き届きます。

C0rnel Panaさんはヨーロッパで活躍されているパンフルート演奏家ですが、演奏だけでなく自分で楽器作りも

行なっておられます。

今回は台湾から輸入した竹を使って組み立てた楽器を持参されたという話をされていました。

台湾といえば亜熱帯地方ですから竹の質量は固く、剛に育っているはずです。

生音を聞くと予想通り「固く張りのある澄んだ音」がしました。

音の立ち上がりも「打てば響く」感じで、パナさんの音へのこだわりが強く感じとられました。

   

レッスンには私を含め10名の受講生がありパナ先生より貴重なアドバイスを受けました。

レッスンではリラックスしなお楽器を固定する構えを強調され、高音部・低音部・半音位置で均一した音を出すよう

各受講生を矯正されました。

特筆すべきはパナさんの唇の形・ビームの吹き込み角度・楽器の構えや垂直方向の角度など目から入る情報と、出さ

れる生音が連動して認識できることでした。

またその音についても解説があり、どのようにすればこう言う音が出るのかも教えていただきました。

パナさんのレベルに付いて行けない部分もありましたが、日頃私が研究している箇所も多々あり「これでいいのだ」

と意を強くしたところであります。

もちろん到達している深さは比べようもないものでしょうが・・・

私の進んでいる方向性に間違いはないということです。

 


女性のパンフルート製作者誕生

2015-07-19 | パンフルート界の交流

私が遠距離レッスンしているお弟子さんから衝撃のメールと写真が届きました。

       

 私に内緒でパンフルートを手作りしちゃったようです。本人が作った現物と演奏の姿を写真で送ってくれました。

写真を見ると竹の素材は黒竹ですね。

ホームセンターで買った材料の範囲内で出来る形になったそうです。

ちゃんとカーブも取れていますし、底の補強も木工パテでしっかり固めてありますね。

自分で作ったパンフルートの音は感慨深いものがあると思われます。

この方もパンフルートの音の世界にはまり込んでしまったようです。

パンフルートと一生の付き合いをされることと思われます。

 

風の音パンフルート製作工房では自然と共に音作りを行なっております。

購入・修理・貸し出し・教室などのお問い合わせは080-5235-7664またはpanfrute@ybb.ne.jpまでどうぞ。


パンフルート製作希望者来訪

2015-01-24 | パンフルート界の交流

60歳定年を迎えられた方がパンフルート製作を決意されて当工房を訪れて来られました。

   

 持参されたパンフルートのメンテナンスを行なってもらいます。    簡易型治具も製作してもらいます。

当パンフルート製作工房のブログを開始して以来2人目の製作希望者来訪です。

この方はケナーを10数年製作・演奏して来られた方で、パンフルートにも興味を持たれ今年の初めに簡易型パンフ

ルートを購入されその2週間後にはインターネットで探され今当工房におられる決断の早い方であられます。

その熱意に押される形で2泊3日の(当工房に民泊されました)研修のなかで私の持つ技術をできうるかぎり伝授

いたしました。

   

 広島パンフルート愛好会講師の中村先生もかけつけて臨時レッスンも開始。

 二人の間には製作途中の簡易型組み立て治具の土台部分が見えます。

風の音パンフルート製作工房では製作技術をみなさんに公開しております。

伝授希望の方は082-894-0854またはpanflute3@yahoo.co.jpまでご連絡ください。


ケーナ・サンボーニアプロ来訪

2014-12-21 | パンフルート界の交流

昨日南米ボリビアの方が当パンフルート工房に来訪されて楽器の調律について確認に来られました。

   

 この方は日系三世でプロバンドメンバーとして20年前に来日、その後マツダ関係の仕事につきながら広島で演奏

 活動をされているそうです。

 良い調律の楽器が手に入りにくいので「パンフルート作りの技術でぜひ南米楽器の製作を」と懇願されました。

昨日は工房内の物が散乱しているため「もし見学者が来られたときこれでは困るな」と感じ午前中清掃・片付けを行な

いました。

するとこの予感が的中し午後来訪者がありました。

この方は南米楽器の演奏者で「最近本国から取り寄せた楽器数点の音のバランスが良くない。パンフルート工房の調律

技術でもって調律し直すことはできないだろうか。」と8点ぐらいの楽器を持ち込まれました。

パンフルート工房手持ちの「チューナー」を使ってこの演奏者の出す音を計測いたしましたが、言われる通り音程は

狂っていました。

サンボーニアの方は全体として高めで442サイクルで注文したにもかかわらず455サイクルであったりとかして

いました。この楽器の底部分は竹の節を利用して塞いであるもので中には詰め物など一切入っていません。

ただ底からの長さのみで音程をとっているようです。

音程が低めであればミツロウを詰めて上げることはできるのですが、このように高い場合は管を継ぎ足すしか方法は

なく「調整は不可能である」と伝えました。 

   

風の音パンフルート製作工房では自然とともにパンフルート作りを行なっております。

購入・修理・パンフルート教室などのお問い合わせは082-894-0854またはpanflute3@yahoo.co.jpまでどうぞ。