- 正倉院に伝わる甘竹簫(かんちくのしょう)・天平時代のパンフルートを見てまいりました。
奈良公園の秋の風景。 甘竹簫(正倉院展目録内写真より)
私が「正倉院展」の開かれている奈良国立博物館についたのは雨の日曜日の正午前でした。
今回の展示の最終日の前日と日曜日が重なったせいか管内は入場制限があり30分以上並んで中に入ることができま
した。
館内は人であふれ人気の品を前列で見るには各々10分以上並んで近くでようやく見れる状態であります。
私は古代のパンフルートを現代によみがえさせる目的で当地に来たのであり甘竹簫を目の前で見る意外ありません。
1度近くで細部をチエックして後は人の頭越しに見るポイントを決めて何度も見ました。
古代のパンフルート甘竹簫の全体の印象は1300年も竹の原型を保ってよく現存しているなということであります。
色の白い新しい管は明治時代に補修されたということであり、それ以前の時代に竹を食い荒らす虫に侵入されて
ボロボロに朽ち果てたものと思われます。
私の印象とすればよく2本だけの被害ですんでいるなと思います。
正倉院内の湿度管理がよく自然界のどこにでも存在しうる虫たちも他の管には容易に侵入できなかったものと推測
します。
パンフルート購入・修理・蜜蝋などの問い合わせは082-894-0854または香原 良彦
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