ぶらぶら人生

心の呟き

城崎温泉にて 5 (城崎駅前の島崎藤村文学碑)

2008-02-29 | 旅日記
 城崎に一泊した翌朝は、真っ青な空が広がっていた。
 宿の車で送っていただき、城崎駅に出た。
 島崎藤村の文学碑は見ておきたいと思い、少しゆとりをもって出た。

 駅前の目立つ位置にその碑はあった。
 『山陰土産』の一説が刻まれている。
 島崎藤村が洋画家の次男を伴って、城崎温泉を訪れたのは、北但地震の後であり、城崎を描いたくだりには、復興途上の城崎の情景が描かれている。

 余分な話だが、藤村の泊まった宿は、<ゆとうや>。
 <ゆとうや>は、貴賓用の棟もあって、多くの文人が宿泊している様子であった。
 志賀直哉も、車夫に最初に連れて行かれた宿は、<三木屋>ではなかったようだ。
 その名前は伏せてあったが、<三木屋>の女主にそのことを話すと、最初に案内されたのは<ゆとうや>だと教えてくださった。生憎、大谿川の氾濫で、泊めてもらえなかったらしい。二つ目の宿は、志賀直哉自身のお気に召さず、次に案内されたのが、<三木屋>ということだったようだ。
 <ゆとうや>の前は散歩の道すがら通ったが、中の様子は分らなかった……。 
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