はやい! はやい!
ろくなこともしないで、ただ過ぎゆく日をぼんやりと眺めている。
5号室のTさんと、3時半から散歩に出かけた。花を眺めて歩いているうちに、気づけば6時近くになっている。
施設の入り口のドアは、すでに手動になっていたので、帰室を拒否されている思いになりながら、手に力を込めて開ける。
夕食膳は、すでに自室のテーブルに運ばれていた。
今年は、全国的に桜の開花が遅れているようだ。
大塚の<桜並木の小径>を歩いてみたが、まだ五分咲きといったところ。
土道には、若草が芽生えている。
キンポウゲ(?)も、咲いて。
白い花 ?
[追記 「ユキヤナギの八重咲き」ではと、Remさんからコメントいただきました。]
グミの花?
大塚には、空き家が実に多い。住む人は不在でも、手入れはされていないが、名残の庭木は、季節の花を咲かせ、実をならせている。
劉廷芝の詩を思い出す。
年々歳々 花相似たり
歳々年々 人同じからず
ムベの蔓を這わせた家には、住人がおられ、庭の手入れが行き届いている。
今回歩いてみると、前回通ったときには、繁茂していた葉が、見事に剪定されていた。木のため花のために、問題ないのだろうかと思うほど、見事に剪定されていた。おかげで、蕾がよく目立つ。存分花を楽しめそうだ。
かつては田圃だった土地が埋め立てられ、住宅地となった若い人たちの家々にも、植樹がなされつつある。その一軒には、ムベが植えられていて、蔓が縦横に伸び広がるように工夫されている。その家の確認もしてきた。
帰途の古い家並みの道端に、珍しい植物を見つけた。
一本いただいてきて、花瓶に挿しておいたところ、たちまち開花した。
Google lens で調べたところ、
トリケトラム
またの名前として、ミツカドネギ(三角葱)とあった。この名は、植物の体をよく表す名前である。茎が明らかに三角柱になっている。
花弁には緑の線が一本入っていて、花も清らかで個性的である。
トキワマンサクの花盛り。
大塚には立派な古い家が多い。
剪定も行き届いた庭の前に佇んで、ピンクの花はなんだろう? と眺める。
ネモフィラの花
カエデが、新しい葉を広げ始めた。
花に劣らず、初々しい。
老いのせいにして、何もかも怠けていてはいけない! と、我が心を励まして、今晩は、写真だけ掲載してあった4月1日のブログに、文章を添えた。