トイプードルの<快ちゃん>に、草花舎で出会ったのは、いつだっただろうか?
せっかくカメラに収めたのに、ピクチャーカードを入れ忘れていたため、パソコンに取り込むことができずにいた。が、その日、出会った快ちゃんばかりでなく、草花舎の花々も、なんとなく消しかねて残していた。役立てることのできないままに。
消さずに残していたことが、幸いした。
昨日、草花舎に出かけたところ、カメラに詳しい来客と出会うことができたのだ。以前にも、一二度、草花舎の客同士として会ってはいるが、会話を交わしたことはなかった。仕事帰りなのか僧衣をまとっておられた。隣市にあるZ寺の住職、Sさんという方だと知った。
写真撮影が趣味らしい。草花舎の庭の花(ストロベリーキャンドルとゲンペイソウ)をA4サイズに収めた写真を見せてもらった。私自身もその花の写真を撮り、文を添えて、ブログに投稿して間がない。
写真の出来がまるで違うのだ。上手に撮影すれば、同じ花がこのようにも撮れるのかと驚いたのだった。
Sさんのカメラは、見るからに上等であった。持ち重りしそうな高級品らしく見えた。
カメラに詳しい方だと分かったので、私のカメラが内蔵している映像をピクチャーカードに移す方法はないかと尋ねてみた。
Sさんの簡単な操作で、10枚あまりの画像が、わけなくカードに移された。
早速、快ちゃんをブログに残しておこう。(写真)
草花舎の庭にひとり置かれて、随分悲しそうな声で、飼い主を呼んでいた。
プードルの小型なので、トイプードルということらしい。(このことについては、以前のブログに書いた。)
飼い主と一緒に、広島から車で、はるばるやってきた犬であった。
二度と会うことはないだろう。
今も、広島の空の下で飼い主にじゃれ、さんざん甘えているに違いない。愛くるしさを発揮して。
Sさんにお会いし、カメラの画像をピクチャ^カードに取り込んでもらうという、ありがたい偶然について話したところ、こうした人間の在り様を、仏教では、<偶縁存在>というのだと、Sさんは話してくださった。人やもの、様々なものに会うことは、すべて<縁>なのだ。
考えてみると、数限りない縁に支えられて生きてきた人生である。
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