ぶらぶら人生

心の呟き

春の便りとプレゼント

2014-03-14 | 身辺雑記
 一昨日、ゆうパックの小包が届いた。
 送り主は、兵庫県在住のHさんだった。

 近況を伝える便りのほか、絵手紙と、炭屋の<いかなごのくぎ煮>(新子)・箔一の<ジュエリーボックス>が入っていた。


 
            

   

 絵手紙には、お雛様と紅梅が描かれている。
 添えられた文字は、以下の通り。

    三月間近
     今年も
      嫁、孫、と一緒に
      七段雛を
       飾りました

    遠い遠い日の
     母の
    面影が
     重なり
       ます


 
 T さんと、その一家の幸せが感じられる絵手紙である。

 今は、いかなご漁が解禁となり、初物の出回る季節らしい。
 時期を同じくして、朝日新聞の<声欄>に、くぎ煮を作る春の楽しみについて、老女が投稿しておられた。
 私は、生きたいかなごの小魚を見たことがないし、くぎ煮をしたこともない。
 この季節、手間をかけて作られる佃煮のようだ。

 さっそくいただいた。
 その味は美味で、ご飯がますますおいしくなった。
 佃煮というのは、材料の如何にかかわらず、味が均一的になりがちだ。
 だが、このくぎ煮は、素材のうまみを生かし、おいしく作られている。

 ジュエリーボックスは、 金沢の箔一の品である。
 図柄が美しい。
 蓋を開けると、その裏は鏡である。
 私の持つジュエリーのうち、このボックスに似合いそうなものを選んで、収めようと思っている。          

 <いつの間にか誕生日(私の)が過ぎ…>と、便りに書かれていた。
 誕生日祝いの気持ちも添えた贈り物なのであろう。

 Hさんは、昔、ご縁のあった人である。
 人生の、ほんのひと時のつながりから、今も続いている交わりをありがたいことに思う。


 3・11から3年、その夜か前夜、NHKで、鎮魂の歌番組が組まれていた。
 聞くともなく聞いていた時、幾人もの歌手に交じって、さだまさしさんの歌が聞こえてきた。
 
 NHKの放送番組、「鶴瓶の家族に乾杯」のテーマ曲として、なじみの曲である。
 今までは何気なく聞いていた歌詞に、その夜は、思わず聞き入った。
 

    古い時計が時を刻むように
     緩やかに年老いてゆけたらいいなどと
     この頃思うようになりました


 と、歌っている。
 一度聴いたら、忘れることのない、あの声で。

 いい歌詞だなと思った。
 そうだ、<緩やかに年老いてゆけたらいい…>と。

 さっそく、CDが欲しくなり、先日、ジャスト店で求めた。

           

    誕生祝をありがとう
     忘れずにいてくれてありがとう
     誰かが私の生まれた日のこと
     憶えていてくれると 独りきりではないと
     とても勇気が湧いてくるのです


 と、続く。

 <B1rthday>と題する歌であることも、実は知らなかった。

 昨日来、CDを繰り返し聞いている。
 Hさんに、さだまさしさんの歌詞の心を、お礼の気持ちとして送りたい。           
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