ぶらぶら人生

心の呟き

街へ (写真 列車より見た遠田の海)

2008-01-21 | 身辺雑記
 街へ出る最大の目的は、定期の歯科検診を受けることであった。
 が、このところ、しばらく街へ出ていなので、ついでに所用も済ませることにした。友達と会って、食事をすることも約束していた。

 歯科検診は予約済みで、11時からと決まっている。それまでに諸々の仕事を片付けようと、早めのバスで出かける予定だった。が、バス停の近くまで行って、友達へ手渡す品物を忘れてきたことに気づき、途中から引き返した。
 その結果、予定のバスには乗れなくなり、駅に行って列車を待った。
 意外に待ち時間は少なく、寒さがこたえることもなく助かった。
 待合室で、読み止しの『アミターバ 無量光明』(玄侑宋久著)を開き、数ページを読んだところで、列車が入ってきた。

 津田駅を発車して間もなく、車窓に海原の開ける場所がある。
 白波が、小気味よく折り重なるように立っていた。冬らしい海だ。
 急いでカメラを取り出して、窓越しにシャッターを切った。
 車内の蛍光灯まで写ってしまった。(写真)

 書店で本を受け取り、歯科医院へ。
 歯科検診の結果はまずまず。インプラント周辺の状態もよく、磨きもいいとほめられた。次期検診を二か月先に予約した。
 会う約束の友達に、診察が終わったことを電話すると、すぐ車を回してくれた。

 先日の電話では、新しいお店に行こうとの話だったが、新年最初の食事処としてはどうかしらと友達が戸惑い始め、別のところを捜すことになった。
 行くべきところが定まらないまま、格好な食事処を捜して、車で街を巡った。月曜日の今日は、休業の札を下げているところが思いの外多かった。
 結局は、二人にとって初めてのお店「とみ」に入ってみることになった。
 私の近所の人が経営しているお店で、それが分かっているだけに、昼定食の評判の良さを耳にしながら、かえって出かけにくく、避けてきた。今日は二人だし、友達も行ったことがないというので、入ってみることになった。
 家庭的な懐かしい味で、気取りのない料理だった。お値段も手ごろ。
 
 その後、市役所へ出向いた。保健課から今月中に手続きに来るよう通知をもらっていたので。
 友達も付き合ってくれた。
 今日は74歳最後の日。
 明日からは、<後期高齢者>の仲間入りをしなくてはならない。
 その手続きをし、保険証の交付を受けてきた。
 <後期高齢者>と言われると、随分お年寄りになった気分にさせられる。
 いよいよ先がない感じだ。
 ない感じではなく、実際に残生は少ないと言うべきだろう。
 一夜が明けて、ことさら新たな75歳の人生が始まるわけでもない。
 しかし、明日の誕生日には日常の場jから離れ、自ら誕生を祝し、これからの生き方も考えてみようと思っている。

 市役所の用が済むと、友達と「ロン」に行った。コーヒーを飲みつつ語り、その後、写真展をのぞき、さらに「サンジェルマン」で紅茶とケーキを取って話し続けた。
 夕方のバスで帰宅。

 今日から大寒。
 寒中は寒中らしく寒く、吹雪が視界をかき消すくらいに荒れてくれると嬉しいのだが……。大寒生まれのせいか、雪が恋しい。 
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