書棚に並ぶ<小林多喜二全集>のことを思い出し、読み直したいと思ったのは、先日3月18日(土曜日)、朝日新聞Be版で、みちものがたり「小樽運河」を読んでからであった。
文・林るみ
写真・白井伸洋
文も写真もよく、小林多喜二のことを考えたり、小樽を旅した日のことを思い出したりした。
代表作の『蟹工船』や『不在地主』などのほか、どれだけ読んだのだろう?
読んだ作品でも、仔細は忘れている。
もう一度読み直そうと思った。
小林多喜二が、官憲の拷問で虐殺されたのは、1933年。
それは、奇しくも、私の生まれた年である。
私自身が、時を選んで生まれたわけではないが、今また当時の世相に逆戻りしつつあるような不安を感じている。
代表作から読み返そうか、1巻から順次読み始めようか?
全集の棚には、その横に松下竜一の本が4冊、さらに向田邦子の本が8冊並んでいる。
読み返したい本ばかり!
いくら余生があっても、足りない。
取捨選択しなければ…。
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