現在、草花舎では、三木俊治・荒井涼子・楽雅臣三氏の作品展が行われている。(6月27日~7月11日)
「∴」と題されたEXHIBITIONである。
<∴>とは、昔懐かしい数学の記号だ。幾何学を学んだ日が蘇る。
Yさんの作られた案内のパンフレットには、
<「∴」=「故に」とは「三つの点のように調和の取れた空間や形」「三人の安定したバランス」をコンセプトとしてタイトル化されたもので彫刻、立体、ドローイングの展示>
と、記されている。
彫刻家であり、東京造形大学の教授である三木俊治先生と、教え子の荒井涼子、楽雅臣さんとの三人展である。
三木俊治先生の作品展は、今までに幾度も、草花舎で催されているが、教え子の作品と一緒に展示されたのは、今回が初めてである。
二部屋に置かれた作品を見ていると、師弟の展覧会ゆえの温かさをも感じる。
三人三様の作品なのに、そこには、不思議に違和感がない。互いの作品が邪魔しあうことなく、置かれている。
写真①②③は、三木俊治先生の作品である。
窓辺の作品にも、壁に掲げられた作品にも、人の行列がみられる。三木作品の一つの特徴のようである。
今年はフランスのバルビゾン市で、<ミレー ”晩鐘”150周年記念>の展覧会が行われており、三木俊治作品も、招待出品されているそうだ。
草花舎でいただいた案内の葉書やパンフレットを見ると、その作品にも、教会の鐘とお寺の鐘を結んで、人の長い行列が描かれている。
写真④⑤は、荒井涼子さんの作品。
④の、作品の前に佇む人は、作者本人である。(撮影者は、楽雅臣さん)
作品の対象及び関心の中心は、<人>にあるのかと思える。あるいは人に関わりのあるもの。それを、荒木さんの心がとらえた世界である。
4冊のファイルが置いてあった。
写真⑤は、そのファイルに収めてあった二作品である。
たくさんの、味のある作品がさりげなく描かれていた。題名の添えてある作品もあり、それがなかなかユニークで面白かった。感じ入ったり、くすりと笑ったりして眺めた。
荒井涼子さんは、詩的な表現力をもった人らしい。
写真⑥⑦は、楽雅弘さんの作品と作者自身のポートレートである。(撮影者は、荒井涼子さん)
楽さんの作品には、いかにも彫刻の正道を思わせる雰囲気がある。しかし、オーソドックスに見えながらも、楽さんの追求される世界が潜んでいることは確かだ。
いずれの作品にも、品格と美しさが感じられる。
石に刻み込まれた物語を、深く読み解く感性が、見る私に乏しく、それが残念だった。
帰る前に、わずかな時間、お二人と話した。
20代半ばの若きアーティストである。
前途洋洋、夢がある。
また新たな作品に出会える日がありますように!
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「∴」と題されたEXHIBITIONである。
<∴>とは、昔懐かしい数学の記号だ。幾何学を学んだ日が蘇る。
Yさんの作られた案内のパンフレットには、
<「∴」=「故に」とは「三つの点のように調和の取れた空間や形」「三人の安定したバランス」をコンセプトとしてタイトル化されたもので彫刻、立体、ドローイングの展示>
と、記されている。
彫刻家であり、東京造形大学の教授である三木俊治先生と、教え子の荒井涼子、楽雅臣さんとの三人展である。
三木俊治先生の作品展は、今までに幾度も、草花舎で催されているが、教え子の作品と一緒に展示されたのは、今回が初めてである。
二部屋に置かれた作品を見ていると、師弟の展覧会ゆえの温かさをも感じる。
三人三様の作品なのに、そこには、不思議に違和感がない。互いの作品が邪魔しあうことなく、置かれている。
写真①②③は、三木俊治先生の作品である。
窓辺の作品にも、壁に掲げられた作品にも、人の行列がみられる。三木作品の一つの特徴のようである。
今年はフランスのバルビゾン市で、<ミレー ”晩鐘”150周年記念>の展覧会が行われており、三木俊治作品も、招待出品されているそうだ。
草花舎でいただいた案内の葉書やパンフレットを見ると、その作品にも、教会の鐘とお寺の鐘を結んで、人の長い行列が描かれている。
写真④⑤は、荒井涼子さんの作品。
④の、作品の前に佇む人は、作者本人である。(撮影者は、楽雅臣さん)
作品の対象及び関心の中心は、<人>にあるのかと思える。あるいは人に関わりのあるもの。それを、荒木さんの心がとらえた世界である。
4冊のファイルが置いてあった。
写真⑤は、そのファイルに収めてあった二作品である。
たくさんの、味のある作品がさりげなく描かれていた。題名の添えてある作品もあり、それがなかなかユニークで面白かった。感じ入ったり、くすりと笑ったりして眺めた。
荒井涼子さんは、詩的な表現力をもった人らしい。
写真⑥⑦は、楽雅弘さんの作品と作者自身のポートレートである。(撮影者は、荒井涼子さん)
楽さんの作品には、いかにも彫刻の正道を思わせる雰囲気がある。しかし、オーソドックスに見えながらも、楽さんの追求される世界が潜んでいることは確かだ。
いずれの作品にも、品格と美しさが感じられる。
石に刻み込まれた物語を、深く読み解く感性が、見る私に乏しく、それが残念だった。
帰る前に、わずかな時間、お二人と話した。
20代半ばの若きアーティストである。
前途洋洋、夢がある。
また新たな作品に出会える日がありますように!
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