昨日、彫刻家で、島根県芸術文化センター長・澄川喜一氏の講演があるというので、グラントワに出かけてみた。
講演の題が、「根付から新東京タワーまで」となっており、表題に取り上げられた二つのものには、およそ接点らしいものがなく、どんな話になるのだろうと、関心を抱いて聴講した。
今、開催中の「高円宮家所蔵 雅・みやび―宮中装束と根付展」と「コレクション展」<ちいさきものはみなうつくし>(石見根付が展示してある)との関連で、講演題に根付が取り上げられ、一方、2011年開業を目指して建設が進行中の新東京タワーの、デザイン監修者として澄川喜一氏が建築家の安藤忠雄氏と共に、関わっておられることから、講演題となったようだ。
一番小さな彫刻、根付と、世界一の高さを誇る新タワーと、その似ても似つかぬものに、澄川氏は、日本の技、日本の伝統的な美意識という接点を設けて話された。
日本独自の建築技術の代表である五重塔の構造を図示して説明され、新タワーの構造システムには、五重塔に見られる制震システムを応用したり、タワーの形に、日本的な「そり」など曲線美を取り入れことなども話された。
初めて聞く建築構造の話なので、なるほどと感心したが、一度の話で分かるような世界ではない。
これは全く余分なことだが、斜め前の席に座った老女が、説明の一つ一つに、納得の声を上げられるのが、耳障りだった。聞き上手も度を越すと、周りに迷惑となる。
講演の半分は、グラントワのシンボル「おろち」が完成に至るまでのプロセスと、澄川氏が、これまでに完成され、各地に存在するモニュメントの紹介に費やされた。
それはそれで、面白かった。
手に取って眺めてください、とのことで、石見根付の二作品が回された。が、私の席の方には届かなかったので、講演会の後、見せてもらった。
写真の左側が、デンデンムシの根付。右側は印籠。
細工が実に細やかである。
高円宮家所蔵の根付も一通り眺めたが、古いものは少なく、最近のものが多かった。今でも、根付が工芸品として盛んに作られていることを知って、驚いた。かつての実用性は失われて、小さな工芸品として、愛されているのだろう。
宮中装束の展示には全く心が動かなかったが、故高円宮親王の撮影された写真には、感心した。なかなかセンスが良く、カメラアングルの確かさなど、見て楽しめる写真が沢山あった。
講演の題が、「根付から新東京タワーまで」となっており、表題に取り上げられた二つのものには、およそ接点らしいものがなく、どんな話になるのだろうと、関心を抱いて聴講した。
今、開催中の「高円宮家所蔵 雅・みやび―宮中装束と根付展」と「コレクション展」<ちいさきものはみなうつくし>(石見根付が展示してある)との関連で、講演題に根付が取り上げられ、一方、2011年開業を目指して建設が進行中の新東京タワーの、デザイン監修者として澄川喜一氏が建築家の安藤忠雄氏と共に、関わっておられることから、講演題となったようだ。
一番小さな彫刻、根付と、世界一の高さを誇る新タワーと、その似ても似つかぬものに、澄川氏は、日本の技、日本の伝統的な美意識という接点を設けて話された。
日本独自の建築技術の代表である五重塔の構造を図示して説明され、新タワーの構造システムには、五重塔に見られる制震システムを応用したり、タワーの形に、日本的な「そり」など曲線美を取り入れことなども話された。
初めて聞く建築構造の話なので、なるほどと感心したが、一度の話で分かるような世界ではない。
これは全く余分なことだが、斜め前の席に座った老女が、説明の一つ一つに、納得の声を上げられるのが、耳障りだった。聞き上手も度を越すと、周りに迷惑となる。
講演の半分は、グラントワのシンボル「おろち」が完成に至るまでのプロセスと、澄川氏が、これまでに完成され、各地に存在するモニュメントの紹介に費やされた。
それはそれで、面白かった。
手に取って眺めてください、とのことで、石見根付の二作品が回された。が、私の席の方には届かなかったので、講演会の後、見せてもらった。
写真の左側が、デンデンムシの根付。右側は印籠。
細工が実に細やかである。
高円宮家所蔵の根付も一通り眺めたが、古いものは少なく、最近のものが多かった。今でも、根付が工芸品として盛んに作られていることを知って、驚いた。かつての実用性は失われて、小さな工芸品として、愛されているのだろう。
宮中装束の展示には全く心が動かなかったが、故高円宮親王の撮影された写真には、感心した。なかなかセンスが良く、カメラアングルの確かさなど、見て楽しめる写真が沢山あった。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます