ぶらぶら人生

心の呟き

年の瀬

2013-12-30 | 身辺雑記
 今年も、今日を含めて、残り二日となった。
 
 いい年を迎えられますようにと、注連飾だけは今日のうちに飾り終えたが、年末最後の掃除などは明日することにし、午後は本(童門冬二著『50歳からの勉強法』)の一部を読んだ。
 作者は、私より6歳も年上なのに、その生き方、志の立派なこと!

 毎朝、30分くらい、他家の庭の花々を眺めたりしながら、散歩するとある。
 単純な私は、その言葉に促され、読書を中断して外に出た。
 団地を一回り。
 20軒足らずの家々の周辺を巡った。
 注連飾の飾られた家はなく、年の瀬の雰囲気もない。
 不思議なほどひっそりとしていて、人の気配が感じられない。
 寒さのせいか、子どもの声さえしないのだ。
 家の中にいても、出かけてみても、この地点に存在するのは、私だけのような気さえする。
 住人は、今、何をしておられるのやら?

 童門さんに倣い、私も他家の庭を眺めつつ歩いたが、この季節、花は乏しい。
 出会ったのは赤い実のみ。

  

 そして、怪しげな、山陰の冬の空と。

           


 年末は、いつものことだが、画面に引き寄せられるようなテレビ番組が少ない。
 しかし、今晩、NHKのEテレで放映された<日曜美術館・特別編!>『アートの旅』(夜9時から10時30分)は、旅する芸術家らの、優れた眼識と表現力に感動しながら、様々なアートを楽しめた。
 こんな貴重な番組もあるのだ。

 特に、 『朝倉彫塑館』「直島」など、かつて訪れた美術館や作品には、格別の懐かしさもあった。

 また、11時から始まった<ETV特集選>の 《「ひとりだ・でもさびしくはない」詩人加島祥造90歳》 にも、魅せられた。
 私はかつて、上京中、偶然、書店で見つけて買い求めた詩集『求めない』に感動し、引き続き、『受いれる』 『LIFE』を読んだ。
 その3冊を通してしか、作者を知らなかった。

 今晩、テレビで、加島祥造氏の人生に出会った。
 特に晩年の…。
 その生き方の、自由さ、奔放さ!
 家庭を捨てた詩人が、喫茶店を営む次男の前では、神妙な90歳であった。

 姜尚中氏との対話や姜さんへの手紙に記されたAM(アム)さんというドイツ人女性のこと、その女性の死による孤独と悲しみなど、知らなかった世界にも直面し、最後(12時)まで、テレビを消すことができなかった。
 (いい番組もあるのだ!)

 また、加島祥造氏の最近作を読んでみたくなった。
 その絵にも、ふれてみたい。
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