欅の枝降ろしー3

2014-10-15 11:08:40 | 安曇野生活
 手前に切り落とした何本もの欅の枝、 その背後には2段伸ばしの梯子を立て掛けたけやきの樹が見えています。 「欅の枝降ろし-N」の記事も今回の「-3」で一区切りにします。

 樹の幹のコブの様になっている箇所から針坊主に刺した針の様に集中して生えて成長してしまった枝は屋根瓦の上を覆い、

 樹の上から母屋の屋根の方向は伸びた枝が、こんな風に視界を遮っていました。


 しかし、枝下ろしを済ませた後では、 母屋の屋根の上の換気窓の付いた小屋根も、 有明山もスッキリと見通せる様になりました。


 切断した枝の生え際の写真です。



 樹上から地上の枝下ろし作業に使った電動チェーンソーやコードリール等を撮影してみました。 作業箇所の高さを感じていただけますでしょうか?

 今回の枝下ろし作業、 一番気を使ったのは切断した樹の枝の落下で屋根を傷めない事です。

 そのためには、この図の様に切断する枝の途中をロープで保持してから切断作業を進めることでした。

 枝の生え際の切断点に切り込みを入れて行くと徐々に葉が茂った枝の先端は下に垂れ下がり、母屋2階の屋根に軽く触れます。 そしたら全部切り離します。 これで屋根に掛かる荷重は葉が茂った枝先全体が乗る静荷重だけで済みます。

 ここでチェーンソーを手近な場所に吊るし、 両手を使って枝を幹の側にゆっくりと引っ張て来るのです。  そのまま曳き続けると枝の先端が2階の屋根から1階の屋根上に衝撃与える形で落ちかねませんから、 途中の適当なタイミングでロープを掛けてある点を更に枝の中央方向に移動させたりすると伴に、 枝の先端が1階の屋根に落下して接触する前に枝全体が幹に近づくような回転運動を与えつつ、地上へと降ろしたのです。 ここらへんが一人作業では一番しんどい所でしたね。

 いい年こいて、こんな枝下ろし作業を何故やるんでしょうか? 樹上での神経を集中させるこの作業、 意外と面白いと言うのが1番目の理由。 2番目の理由ですが、僕にとっては重要な年に一度の定期健康診断の役目を担っているとも言えるかな。

 大体、人生70年も生きてくれば、不調な所が出てきたり、あちこちガタが来て当然。 普通に検診を受けたら、 血圧、 血液の中の各種データ、 そんなので幾つもの項目で基準値をはみ出す結果が出るのは目にみえている。そして更なる精密検査やら服薬を勧められるでしょうが、 そんなので「薬を飲んで健康に長生き出来るか?」、「長生きする必要があるか?」 僕は疑問に想っているのです。 

 樹上での作業をやってみれば、 「それをやる気が起こるか?」、 「実際にその作業が遂行出来るか?」 そんな事での健康度チェックで充分だろうと思っているのです。

 だから市役所から送られてくる高齢者健康診断の案内をこのところ何年かは無視して受診していません。 もっとも現役サラリーマン時代も会社が行う定期健康診断を逃げまわっていました。 バリュウムを飲む胃検診が嫌ですっぽかしたり、 検診のある日の朝食をきちんと食べて病院に行き、 それを理由に胃の検診をパスしたりといった具合に。

 そのため、受診率に目標数値が課せられていた健康管理室からは直接、あるいは ”人事部 > 上司 ”のラインを通じた「検診受けろ!」のプレッシャーはかなりのものがありました。 そんな健診を逃げまわっていた当時の上司からは「面倒な困った奴だ!」そう想っていたと退職・送別会の席で聞かされた事もありましたっけ。



 
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