ブルーベルだけど

君にはどうでもいいことばかりだね

贅沢な悩み

2010-01-02 07:49:53 | 日記
入社してから配属が決まるまで家財道具をどうするか・・・。

上の子がこの難題に立ち向かっている。 アパートを更新せず引き払い、数ヶ月間うちから通うか、アパート更新をして数週間うちから通うか? この不況下で第一志望だった企業群に何社も内定を出し、中でも最良のところを選び入社を目前にしながら、贅沢な悩みである。

できれば後者で、かつアパート入居期間中に配属が決まり家財道具を先方の寮に送り届け、うちでは旅行カバン程度の荷物で過ごすことができれば最高だが、会社の予定がわからず、悩み苦しむ(笑)表情は真剣そのものだ。

いよいよ「(5年前に購入を決めていた某私鉄○川駅近辺の)戸建に住んでたら良かったのに」と言い出す始末。 確かにあの広い戸建なら荷物置き場に困らなかったかも。 そう言えばそうだが、そうはいかない。 これには重い事情がある。

「扉がない。扉がない。 扉がないから僕の部屋がない」 小学時代に僕の部屋にやって来た下の子はベッドに腰掛けた僕の隣にちょこんと座り、うつむきべそをかきながら訴えた。 もちろん僕は部屋確保を約束。 約束の日、翌年4月1日には二日酔いの身体でやおら立ち上がり、家具を移動しTVの配線も変え、撤去していた扉を取り付け、部屋を完成させた。

ローンシミュレーションも終えて戸建購入を決意した日、その子がまた僕の隣に座り、うつむきべそをかいた。 「(小学校の)友達と○○中学へいくって約束してる。 だから引越したくない」 たとえ数駅の距離であっても隣県への転居。 高校2年だった上の子は転校せずに済む制度があるものの、小学校卒業を控えた下の子は学区の異なる中学へ入学せざるを得ない。

悩んだが下の子の心情を優先し、その戸建は諦めた。 その甲斐あってか、下の子は中学生活をエンジョイしていたようだ。 もしも戸建に転居していたら・・・いじめや親子の断絶(苦笑)があったかも知れない。

だから、ここに住んでて良かったのだ。 「休み明けに会社に確認してみたら? まー家財道具が搬入されたら恐ろしく狭くなるけど、一時の不自由に過ぎないだろ」と慰めた。


ところで、ベッドに腰掛けた僕の横にちょこんと座って2度のべそかき主張をした下の子も、今や「僕も戸建が良かった」などと言っている。 まったく勝手なもんだ。(爆)

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