ブルーベルだけど

君にはどうでもいいことばかりだね

1つの時代

2022-07-27 00:42:35 | 日記
かつて大学進学で上京した僕は、憧れの地を色々と訪れたものです。
吉田拓郎さんの曲「高円寺」は勿論、渋谷や新宿のディスコ(古い!)にも。

ジャズ喫茶巡りもその1つ。

階段を降りた地下室、電球に照らし出された薄暗い空間、煉瓦の壁、煙草と珈琲が混ざり合った香ばしい匂い、拘りのオーディオセットが奏でるサックスの暗い息遣い、生々しいシンバル。


そして、良い店はマッチにも拘る。
それは店内の香が漂い、メロディが聞こえてきそうなデザインだった。

そんなジャズ喫茶で、しばしば見掛けたブックマッチ。
スマートに着火するのは至難の業だった。


そのブックマッチ製造で国内シェア約7割を占める〝株式会社 日東社〟が、6月受注分を最後に製造を終了する。


そりゃそうだろう。
受動喫煙の害が叫ばれ、ごく少数派となった愛煙家も電子タバコへ。

マッチ自体の需要が激減しているのだから、中でも趣味性の高いブックマッチは厳しいはず。


因みに僕は何十年も前、こんな時代が来るとは誰も予想していなかった頃に煙草は止めた。


地方都市に住む知り合いによると、近所の店には今尚ブックマッチが潤沢に用意されているそうだ。

しかし、残り3割を製造するメーカーも徐々に手を引くだろうから時間の問題、在庫が尽きるまで 。。。




時は流れ、時代は変わる。
煙草が格好いい大人の象徴だった時代が懐かしい ・・・ 。







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