奇妙なことがあるものだ。 怪談は真夏の定番だけど、まさか自分が体験しようとは。 それは僕が20歳の頃の話。 午前1時過ぎだったろうか・・・。
免許取りたての友人H君と車で後輩S君のアパートへ行き、そこからH君はS君の車に乗り換え、真夜中のドライブへ。 ○○湖を過ぎ、国道○○号へ乗り入れて暫く走り、「○○○CC」の看板を左折。 途中T字路があり、僕は左へ。 と、そこで後続のH君を見失ってしまった。
あいにく道が狭く、右手は切り立った斜面、左手は崖でUターンできない。 程なく、右手にガソリンスタンドの灯りが見え、立ち話をしているのか二人組の姿があった。 ホッとして近づくと、オレンジ色の灯りは薄暗いのに眩しい。 はっきり浮かんだ二つの人影は顔だけ見えない。
その敷地で焦ってUターンをしていると、ルームミラーに何か映った。 慌てて振り返り後席を見ると、シート左端に向かって白い布状のものが煙のように消えていく様子がはっきりと見えた。 僕はその場から夢中で逃げた。
走っていると、前方のカーブを曲がる車のライトが見えた。 幸いそれはH君の車だった。 僕が途中で消えてしまったので探していたと言う。 即刻ドライブは中止し、納得いかないままのH君と一緒に帰った。
数日後の昼間、H君を含む興味を持った友人3人とそこに行くことにした。 ○○湖を過ぎ、国道○○号へ乗り入れて暫く走り、「○○○CC」の看板を左折して、その先の・・・T字路がない!
そこは右折しかできないL字路だった。 僕が左折したはずの側は背の丈を超える土手で、鬱蒼と草が茂っている。
「おかしいな」 「うそじゃねーの?」 「昼間じゃだめなんだろ。 深夜にまた来てみようよ」 「オマエ趣味悪い。 そんなことやってると大変なことになるぞ、やめとけ!」
その後、深夜に何回か行ったが、左折路は二度と現れなかった。 奇妙なことがあるものだ。
免許取りたての友人H君と車で後輩S君のアパートへ行き、そこからH君はS君の車に乗り換え、真夜中のドライブへ。 ○○湖を過ぎ、国道○○号へ乗り入れて暫く走り、「○○○CC」の看板を左折。 途中T字路があり、僕は左へ。 と、そこで後続のH君を見失ってしまった。
あいにく道が狭く、右手は切り立った斜面、左手は崖でUターンできない。 程なく、右手にガソリンスタンドの灯りが見え、立ち話をしているのか二人組の姿があった。 ホッとして近づくと、オレンジ色の灯りは薄暗いのに眩しい。 はっきり浮かんだ二つの人影は顔だけ見えない。
その敷地で焦ってUターンをしていると、ルームミラーに何か映った。 慌てて振り返り後席を見ると、シート左端に向かって白い布状のものが煙のように消えていく様子がはっきりと見えた。 僕はその場から夢中で逃げた。
走っていると、前方のカーブを曲がる車のライトが見えた。 幸いそれはH君の車だった。 僕が途中で消えてしまったので探していたと言う。 即刻ドライブは中止し、納得いかないままのH君と一緒に帰った。
数日後の昼間、H君を含む興味を持った友人3人とそこに行くことにした。 ○○湖を過ぎ、国道○○号へ乗り入れて暫く走り、「○○○CC」の看板を左折して、その先の・・・T字路がない!
そこは右折しかできないL字路だった。 僕が左折したはずの側は背の丈を超える土手で、鬱蒼と草が茂っている。
「おかしいな」 「うそじゃねーの?」 「昼間じゃだめなんだろ。 深夜にまた来てみようよ」 「オマエ趣味悪い。 そんなことやってると大変なことになるぞ、やめとけ!」
その後、深夜に何回か行ったが、左折路は二度と現れなかった。 奇妙なことがあるものだ。