脱あしたのジョー

MTオリーブフィットネスボクシングクラブのブログ

ボクシングにおける依存性の問題

2013-06-19 | Weblog
前にボクシングとドーパミンの関係について述べた。
ドーパミンは日常の行動の動機付けになっていて、特にスポーツなどのパフォーマンスが高くなるとドーパミンの量が多く分泌されるそうである。ドーパミンとは何かということをひとことで説明するのはむずかしいのだが、ドーパミンは脳内の快楽物質、適度に分泌させればいい刺激になるが、しかし麻薬や快楽殺人などもドーパミンの量が多く分泌していて、麻薬や快楽殺人がやめられないというのはドーパミンを増やす効果があるので行動そのものが動機となってあらわれるからである。

しかしドーパミンはやる気が起こった時に分泌されるので、ドーパミンを分泌させることはわるいことではない、これが少ないと無気力になるらしいが、これが多くなると心のバランスがわるくなり、統合失調症をおこしたり、変なことや恥ずかしいことを平気で言ったりするらしいが、ここで注意すべきことは麻薬やギャンブル依存症はドーパミンと大きく関連しているということだ。
笑える話だが、前に子供のボクシングは危険かということを親に電話で聞かれた時、責任者に聞いてくれと言ったら、トレーナーはそんな難しいことはわからないとはっきり言った人がいたが、そういう人間は本当に無知なのかドーパミンのせいかわからないが、日ごろからバカなことを言っているのだろう。電話で語彙がとぼしいから真剣に話す気がしないと言っていたが、同じようなことは説明できたり、言えても臨機応変に人の言葉に対応することができない、さらに突っ込めば逆切れするようなことをするから疑われるのだろう。

前から子供に殴り合いなどさせるなと言っているがと、その理由の一つは子供の頭蓋骨が柔らかくダメージを受けやすいということ、アマチュア軍団は大丈夫だということを強調するが、しかし危険性をきちんと説明しないから問題だということを指摘したが、それはきちんと医師などの専門的な人間が判断して大丈夫だと言っているのだろうか?むしろ海外では医師がさせるなと言っているのだが、そういう現実をしっかりと理解してボクシングを奨励しているのか疑問である。
さらにもうひとつの理由は依存性とドーパミンとアドレナリンのバランスである。
ボクシングや格闘技系のスポーツはなぐられるので、ドーパミンの分泌量が他のスポーツに比べて多いと言えるであろう。頭をなぐられたら気持ちいいとも言えるような快感を得ることができるのは、危険を察知して脳内にドーパミンが分泌するのだと思うが、よくボクシングは一度やったらやめられないというのはこれ、前回ボクシングしかできないようなアウトローくさい人間が、出所仲間を頼って集まるようなジムは子供の教育上よくないと言ったが、そういう人間が集まると言うのもボクシングは依存性の高いスポーツだと言えることだと思う。
子供を取り囲んで「おら行けーっ」とか「ファイトー」と下品な言葉で煽って刺激を与える。刺激を与えたり、ほめられるとドーパミン効果が表れるので目は生き生きしてくるのだが、しかし激しい下品な言葉で煽ったり、殴り合いをさせるのはほめるのとはまた別の次元だ、そういう環境で子供の時からボクシングをさせるのは、まさに軽い麻薬を与えているようなものである。
少年期に頭をたたきあうということは、どう冷静に考えても子供にとって健全であると言うことはできない、こういう時期に頭をなぐって麻薬のような高いドーパミンの分泌を経験させたり、攻撃性ホルモンであるアドレナリンを出しまくるということが将来人格を形成していく上で健全であるかどうだろうか。
私は専門家ではないのでおおすじに従って言っているだけだが、しかしボクシングと言うスポーツは特殊なスポーツで医学的な安全性と言うものが説明されない限りは、子供には競技させてはならないと思う。

最近おこったボストンテロ事件であるが、その主犯がアマチュアでオリンピックを目指していたそうであるが、彼は問題児でその事件と暴力にボクシングによるheadtraumaが関係しているのではないかと言う論文がでている。もちろん日本語のものではないが、読んでみたらいいと思う。
英語にはこういう論文や記事がたくさんある。
しかしたぶんそういうことを奨励している人間は読めないのでわからない。
読めないくせに詭弁で一応ごまかしてはいるけれども、こういう問題をしっかりととらえて問題にできなければ無責任、俺たち勉強キライデース、だからボクシングを一応一生懸命やって他人と差をつけようとしてまーすというような考え方は、社会で通用しない。
真面目に考えているならばしっかりと文献を読んで、ある程度専門的な知識を身に着ける必要がある。
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