SKYPEのなりすましで少しがっかりしてしまい、ヘギョンに아프지마세요と言われた。아프지마세アプジマセヨあるいはパンマルで아프지마アプジマは直訳すると痛くならないでくださいと言う言葉だ。例えば頭が痛い時、そんな時相手を気遣って アプジマセヨ と言ったり、心が傷ついて苦しんでいる時にも アプジマセヨ と言うのだが、心や体が痛い思いをして欲しくないそんな気持ちが含まれている言葉で、こういう表現はコレアン独特の表現であると思う。コレアンには独特の遠慮と言うものがある。自分が相手の心に入って行くあまり相手を傷つけてはいけない迷惑をかけてはいけないと言うそういう気持ちが遠慮と言うかたちをとってあらわれる。だいぶ前に見た映画でこういう映画があった。幼い時にわけがあって親戚の家にあずけられていた主人公は小学生の時に男の子と出会う。黄色のレインコートを身にまとった彼女は自分は宇宙人だから私にさわればしぬと言う。男の子は主人公に恋心を抱いていたのでそれでも彼女に接近しようとするが、しかししばらくしてその子は何も言わず去っていく。そしてそれから10年彼は高校生になった。すでにソウルに引っ越してきたのだが、ある時突然主人公から電話がかかってきて、親戚の寺で一緒に試験勉強をしようと誘われる。初恋の人だったのでもちろん承諾、寺に泊まり込みの楽しいひとときではあったが、しかし彼女は試験勉強がおわるとまた再び何も言わず去っていく、そしてさらに何年かたったある日もう成人になって銀行につとめていた男性の前に再びあらわれるのだが、その時はじめて彼女がルキミアだということをつきとめ、その彼女が突然いなくなった理由がわかるのである。この映画は韓国語でトマベムと言う映画である。後輩の奥さんに見せてもらった映画で、最初はあほかと見ていたが、しかしその映画の別れのラストシーンは思わずジーンときてしまった。ルキミアは彼ら彼女らがよくつかう映画の常套手段であるが、しかし私はこのシュチュエーションはその彼ら彼女らの遠慮と言うか、そういう世界を表現しやすいと思っている。日本人はよく奥ゆかしさと言うが、私はこの遠慮と言うのはコレアン独特の奥ゆかしさだと理解しているが、아프지마세요と言う言葉は日本語にない素晴らしい言葉である。友達の使っている韓国語の教科書に아름다운 한국어(美しい韓国語)と言うのがある。日本語でもそうであるが言葉を学ぶと言うのは、そういう文化にふれることができる素晴らしい手段だ。
가지마 사랑 사랑 사랑 아아아아
제발 제발 가지마 아아아아
눈물투성이 상처투성이 내 가슴은 어떡해
아파 아파 아파 가지마 사랑아